目次
大石林山旅行体験記
沖縄の北部に位置する大石林山を知っていますか?大石林山は2021年7月26日にユネスコ世界自然遺産にも登録された、2億5000万年前の石灰岩層が隆起してできた世界最北端の熱帯カストロ地形です。その歴史ある岩の数々をトレッキングコースとして歩いて散策してきました!見どころが沢山あったので写真とVR動画で紹介させていただきます。
大石林山旅行について
- 登山入口までバスが出ている
- トレッキングコースが3種類あり選ぶことが出来る
- 岩の形がユニークで面白い
・登山入口までバスが出ているので、初めて訪れた私でも迷うことなくスタート地点まで行くことができ助かりました。
・車椅子に乗った方でも楽しめるバリアフリーコースから、全てのコースを巡りながら大石林山を満喫するコースまで用意されており、色んな方が楽しめると思います。
・岩に名前が付けられているのですが、とってもユニークです。見て回るのがとても楽しいので、盛り上がること間違いなし!
大石林山旅行のおすすめのスポット
まずはチケットを購入してバスで向かおう!
大石林山の入山料金は通常大人1200円、小人550円で駐車場と隣接しているチケット売り場で購入します。しかしもっとお安く名護市にある道の駅許田にて大人1080円、小人550円で購入することができます。距離的には離れていますが空港から大石林山へ向かう途中にあるので通られる方は購入していくことをおすすめします。
チケットを渡すとバスの待合所にて大石林山の説明を係の方がしてくれます。コースに迷いがある方は相談してみると優しく教えてくれますよ。
登山口までバスで5分ほどの道のりを乗せて行ってくれます。久しぶりのバスに遠足気分が高まります。周りの景色を見ているとあっという間に着きますよ。
さあ出発だ!2億5000万年前から時を刻む世界へ!
バスを降りて少し下ると今回お目当ての「奇岩・巨石コース」の登山口があります。
せっかくのなので今回は3つのコースを全て巡りたいと思います。所要時間は1時間30分ほどで回れるそうです。
森の中を歩いていくと、早速大きな石灰岩が!この岩たちに名前がついているものが次々と登場してくるので歩いていて全然飽きがこないんです。
まず登場したのは「岩フクロウ」
思わず何度も写真と見比べてフクロウがどこにいるのか探してしまいました(笑)1分ほど探して、「あ!この窪みか!!」と見つけられました。初回にしてはなかなか難易度が高かったですね。
続いて「縁結びの岩」
二つの岩が寄り添い、縁起が良い岩なんだそう。向こう側から顔を出して手を繋ぐといい写真が撮れますよ♪
これは納得「ダルマ岩」
これは見つけやすくていいですね!かなりスタイリッシュなスレンダーなダルマですね。顔の表情まであってとても面白いです。
「立神の大岩」
地上に降り立つ神様を連想して名付けられた岩。左側の小さな石に腰掛けて写真撮影ができます。
目と口までしっかりと!「イグアナ岩」
木の影からひょっこりと顔を出しているイグアナがいるではありませんか!なかなか特徴を掴んでいて感心しました。
しっかりとコブがある「ラクダ岩」
これもイグアナ岩に引き続き、納得のラクダ感。周りが砂漠に見えてきます。自然とこんな形になるなんて本当に面白いです。
サイとゴリラのかけ合わせ?「サイゴリラ」
「サイゴリラってなんだ?」と思い岩の方へ視線をやると、「確かにサイとゴリラっぽい!」うまく名前がつけられていますよね。
「悟空岩」
大石林山の1番の見どころ、悟空岩。2億5000万年前の石灰岩が雨水などで急速に侵食されこのようなカルストが姿を表しました。目の前に聳え立つ大きな岩山は圧巻の見応えです。
それにしても空とのコントラストが美しい!葉っぱも青々としていて夏真っ盛りです。
実はこの悟空岩の頂上には龍がいます。 「龍神岩」
ゴジラを連想させるような大きな龍ですね。この山全体が神話の社でこの龍神岩は重要な信仰の場なんだそうです。確かに“神”とついているだけあって神々しい雰囲気があります。
ここからは「美海展望台コース」です。
「石林の壁」
山から登る太陽の光が岩壁にあたりこの岩にパワーが集まると言われています。手を添えてお願い事をしてみると叶うかもしれません。私も手を添えてお願いしてきました。
「守り猫」
木々の間から見える岩の先をよくみてみると、猫がいました。シルエットからしてまさしく猫!あまりに猫らしいシルエットだったので本物なのではとしばらく見つめてしまいました(笑)
「骨盤石」
女性に嬉しいご利益がある岩と言われています。近くにある「生まれ変わりの石」と合わせてお願いすると、子宝に恵まれるそうです。人の骨の形のようなすごく独創的な岩ですね。
「生まれ変わりの石」
子宝に恵まれるだけでなく、1回くぐると悪い過去、2回くぐるとリセット、3回くぐると新しく生まれ変わると伝えられています。心機一転気持ちを切り替えて新しく何かをはじめたい!という方におすすめです。
「美ら海展望台ステージ」
大石林山の一番のビュースポットです。青い空とどこまでも続く海、そして緑の植物たちが素敵な景色を見せてくれます。天気が良い日には、与論島や沖良部島まで一望できます。ここまで登ってくるのは少々疲れましたが、この景色で一気に疲れが吹っ飛びました。綺麗な景色は人を穏やかな気持ちにしてくれますね。
展望台近くで絶滅機種の「オキナワキノボリトカゲ」を見つけました。カメラを近づけても気がつかないのかじっとしていました。よくよく顔を見てみるとかわいい顔をしていてなんだか愛着が湧いてきます。
ここからは「バリアフリーコース」
「鍋池」
少し見にくいですが中央左寄りの池です。カルスト地域特有のドリーネと言われる、すり鉢状のくぼ地です。周りは木々に覆われていて少し池が隠れていますね。
「烏帽子岩」
写真の中央あたりの鋭く天に向かって尖っている岩です。古生代の石灰岩が雨水などにより侵食され、鋭く尖ったピナクルという地形。烏帽子というだけあって、とんがり帽子みたいで面白いですね。自然に作られたものなのですごいですよね。
バリアフリーコースを巡り終わったら最後は立派なガジュマルを見に行きましょう♪
圧巻の見応え!御願ガジュマル
登山入り口からバスで少し下がったところに、日本最大級のガジュマル、御願ガジュマルの登山口があります。
大石林山の数千本ものガジュマルの中で、最も巨大で樹幹の周りは日本一広いと言われている神木です。さすが日本一というだけあって、あたり一帯ガジュマルで覆われています。枝を辿っていくと、本当に一本のガジュマルに繋がっていることがわかるので、本当にびっくりします。本当に力を秘めていそうな見た目なので、手を合わせてお願いごとをしてみるのもいいかもしれませんね。
大石林山をVR動画で楽しんでみませんか?
(360°動画のためyoutubeアプリでの視聴をおすすめします)
展望台からのパノラマや写真ではお伝えしきれなかった巨大なガジュマルを360°お楽しみいただけます。是非ご覧ください♪
大石林山旅行に必要な持ち物
・歩きやすい靴→散策するコースにもよりますが、3つのコースを巡るならトレッキングシューズや履き慣れたスニーカーなどで訪れることをおすすめします。
・飲み物→沖縄はかなり暑いのでしっかりと水分を持っていきましょう。
大石林山旅行での注意点
- 散策には服装注意!
- 虫に注意!
- バスの最終時間に注意!
・木々に囲まれた森を歩いていくので、たくさんの虫がいます。長袖長ズボンどちらもだと、暑いと思うので、長ズボンだけでも履いていかれることをおすすめします。森の中での足首の無防備は危険です。私の場合過去にブヨに刺されたことがあり、しばらく腫れと痒みに苦しんだ経験から、長ズボンは必ず履こうと心に決めました。
・森の中に蚊がかなりいました。蚊以外の虫もたくさんいるので事前に虫除けスプレーをかけておくと安心です。
・午後に大石林山へ訪れる際には、先にバスの最終の時間を調べておきましょう。運転手さんによると、過去に営業時間外に乗り遅れてしまった方がいて、その方を迎えに行った経験があるそうです。ついつい面白い岩の数々に夢中になてしまいますが迷惑をかけないように、営業時間内に戻ってこられるようにしましょう。
まとめ
2億5000万年前という遥か昔の岩が今もその場所にあるなんて本当にすごいことだと思いました。岩だけでなく、絶滅危惧種も暮らしている大石林山。この自然をこれからも大切にして、守っていかなければと感じました。世間一般的に沖縄は海のイメージが強いですが、山も素晴らしいので、ぜひ多くの人にその素晴らしさを体感して欲しいと思いました。
この記事へのコメントはありません。