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ウルビーノ旅行体験記
ラファエロ没後500年迄にどうしても行ってみたかったラファエロ生誕の地ウルビーノ。近郊の街、ペーザロへの旅行の折、足を伸ばしてきましたのでその時の旅紀行をレポします♪
ウルビーノ旅行について
- ラファエロを生んだ、中世の理想都市を感じることが出来る点
- マルケ州唯一の世界遺産を訪問出来る点
- マルケ州ならではの独特の食文化を堪能できる点
イタリア中部、マルケ州にあるウルビーノ。ローマやミラノに比べると日本ではあまり耳馴染みがない方も多いかもしれませんが、ここはイタリアの有名な画家ラファエロが生まれた都市。そして中心部一体が「ウルビーノ歴史地区」として世界遺産登録されています。かつて栄華を極めた中世の人たちのとっての理想都市は、歩くほどに目を見張るほどの美しい宮殿や美術品、独特の食文化を見てとることができます。
ウルビーノ旅行のおすすめのスポット
Casa natale di Raffaello
個人的に一番気になっていたラファエロの生家(カーザ・ナターレ・ディ・ラファエッロ)。ラファエロ通り(後述)の中腹にあり、3ユーロで中に入ることも出来ました。ラファエッロの華やかな絵画や、通りの賑わいと比べると、生家は外も中もなんだか質素でこじんまりとした雰囲気。他の観光名所に比べると派手さはないのですが、ラファエロファンの方は聖地巡礼スポットかと思いますので、是非足を運んでみてください。
Castello ducale
ウルビーノの来た方のほぼすべてが訪れるであろうナンバーワン観光スポット、ドゥカーレ宮殿(カステッロ・ドゥカーレ)。見る角度によって異なる表情の外観や、中に展示されているラファエロ等の著名人の名画も感激したのですが、実際に見て印象深かったのが、こちらの「理想都市」の絵画。作者不明な点や、人が全くいない点、シンメトリーな構図が不気味でありつつも神秘的で、一瞬で目を奪われました。中世に築かれた理想都市ウルビーノで見る、理想都市の絵。実物は、意外と大きい点も必見です。”
Orto Botanico Università
ウルビーノ大学(ウニヴェルシタ・ディ・ウルビーノ)の中にある植物園(オルト・ボタニコ)は、春から秋の間、1ユーロで中に入ることが出来ます。一歩中に入れば、そこは街中に潜むまさに秘密の花園!中世の街並みとはまた違ったヨーロッパと植物たちとの見事なハーモニーを楽しむことが出来ます。学生さんも多く、海外の大学の雰囲気も味わうことができる点も魅力です。
ウルビーノでのおすすめグルメ
クレーシャ・スフォリアータ(Crescia sfogliata)
こちらは「ウルビーノといえばクレーシャ・スフォリアータ!」というくらい有名な、ウルビーノ名物。いまや全国のスーパーでも簡単に外側のトルティーヤ生地が手に入るようになりましたので、現地でハマったらぜひスーパーに直行してください♪街ではレストランに座って、ゆっくりと上品なクレーシャ・スフォリアータを食べるもよし。個人的には学生たちが集う屋台風の専門店で食べるジャンキーなクレーシャ・スフォリアータも本来の姿に近いので、オツだと思います。
ウルビーノでのおすすめのショッピングスポット
Via Rafaello
ラファエロ通りはラファエロの生家の前に広がる小路。とにかく上り坂がしんどい…のですが、右に左に可愛らしいお店が並んでいるので、それらをみながらマイペースに進んでいきましょう。上った先にはなんとラファエロの銅像があります。周辺は広場になっていて景色も綺麗!ショッピングと合わせてお楽しみ下さい。ちなみに、坂がきついので、大量にお買い物予定の方は、下る時に買われることをオススメします(笑)。
ウルビーノにて宿泊したホテル
Hotel Excelsior
私たちは翌日ペーザロの街(ウルビーノから約35キロの所にある都市)を観光したかった為、ペーザロの海沿いの、Hotel Excelsior(オテル・エクセルシオール)に泊まりました。両親の久々の海外旅行だったため、5つ星のホテルを予約しましたが、周辺には1万円前後で泊まれるホテルも沢山ありました!ウルビーノに泊まるのもオツですが、ウルビーノとペーザロ駅とを結ぶバスも、日に何本も出ており、約50分で行き来出来るので、ペーザロ泊もアリかと思います。
ウルビーノ旅行にて利用した旅行代理店・ツアー
個人手配
私たちは現地のバスを使ってのイタリア旅行の経験があった為、個人旅行にしましたが、ウルビーノは電車が通っていないため、イタリアのバスに乗るコトに不安があれば、ガイドさん付きのツアーでの旅行をオススメします。ウルビーノは陸の孤島ですが、世界遺産&ラファエロ生誕の地なので、これらを巡る旅がしたい方向けのパッケージツアーが、旅行会社から出ています。それらを利用するのがおすすめです◎
ウルビーノ旅行に必要な持ち物
「スニーカー」
ウルビーノはとにかく坂・坂・坂!そしてそれ以上にやっかいなのが、ぼこぼこした小路です。景観保護の観点から昔の町並みを出来るだけ残しまままにしているのですが、道を間違えるたびに坂を行ったり来たり…。不安定なボコボコ道に身体がぐらぐら…。一日でなり体幹が鍛えられます(笑)。
この日だけは観光&運動するつもりで、スニーカーを履いて出発しましょう。
ウルビーノ旅行での注意点
- とにかく坂が多い!体力と相談しながらルートを決めましょう
- 事前に行きたい場所ランキングを決めておくと◎
- 無理しすぎは禁物。体力と相談しながら旅を進めましょう
ウルビーノは近くに電車の駅がないため、まず行くまでに苦労します。そして、その先にあるもう一つの難関が…「坂」。とにかく坂が多いので、お目当ての場所があっても、その前に立ちはだかる坂を見ると「やっぱり、やめとこうかな」なんて躊躇してしまうこともしばしばでした。ということで、絶対行きたい場所をピックアップして、事前にランキングをつけておくのがオススメ。宮殿の中などもとても広いので、それらも鑑みて、体力と相談しながらプランを練りましょう。
まとめ
日本からもイタリア国内からのアクセスも決して良くないウルビーノ。ですが、その分、中世の街並みが他都市に比べてとても綺麗に残っていました。バスに乗ってペーザロからウルビーノに向かう途中、ウルビーノの街並みが見えてきた時の感動は忘れられません。坂は多いですが、その分高台からの絶景も見事ですよ!リミニやペーザロなどの周辺の都市、サンマリノ共和国などを旅行する機会のある方は、是非足を伸ばしてみてはいかかでしょうか。
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