台湾の鉄道に乗って野球場を巡る旅

台湾野球場巡り体験記

日本の野球シーズンは通常3月末に開幕し、10月には終わります。実は台湾ではこのあと温かい気候を活かした「ウィンターリーグ」が開催されています。ウィンターリーグ以外にも国際大会の予選など、日本のシーズンが終わったあとも野球を楽しむことができます。グルメを楽しみつつ各地の球場巡りはいかがでしょうか?

台湾野球場巡りについて

おすすめのポイント
  1. 冬でも屋外で観戦できる!温かい台湾南部を巡ろう!
  2. 高速鉄道に乗って台北以外も巡ってみよう!
  3. 可愛いチアガールと一緒に踊ろう!

台湾にはドーム球場がなく、冬でも屋外で試合が行われます。(台北に建設中なのですが、建築トラブルがなかなか解決せず未完となっています)
ウィンターリーグは通常11月末から12月中旬に行われますので、暖かい台湾南部の気候を活かした取り組みと言えるでしょう。
日本プロ野球の各球団からも若手が参加しており、贔屓球団がある方はより楽しめます。更に、台湾の野球場(中国語では「棒球場」といいます)は高速鉄道沿いの都市に建設されていますので、新幹線での移動も楽しめます。
日本ではありえない距離に可愛いチアガールがいますので、盛り上がって一緒に踊ることもできます。日本の野球観戦とは一味違う台湾野球を是非楽しんでみてください。

おすすめの野球場

桃園国際野球場

こちらの球場は台湾プロ野球チーム、楽天モンキーズの本拠地になっております、シーズン中は公式戦も開催されています。
桃園は国際空港がある都市で、空港から桃園メトロで数駅乗車すると目の前にあります。1番台北や空港からアクセスしやすい球場と言えるでしょう。国際試合も開催されることが多いので設備も比較的整っており快適に観戦することができます。

台中洲際棒球場

台湾中部にある台湾第二の都市、台中にある野球場です。台北から台中まではバス(2時間半)もしくは高速鉄道(1時間弱)になります。
台鉄台中駅、高鉄台中駅からも球場は離れていますので、できればタクシーで向かうのがオススメです。
かつてここで台湾vsキューバの試合を観戦したことがありますが、台湾人の野球に対する熱気は日本人のそれと共通しており、とても楽しめました。
野球文化は日本が台湾を統治していた頃に持ち込んだものですが、それが今でもスポーツとして愛されていることに歴史のつながりを感じます。

斗六棒球場

ここは上で紹介した2つの球場に比べるとこじんまりした球場になりますが、ここでもウィンターリーグの試合が開催されます。
斗六駅から歩いて15分くらいですが、台湾の郊外の町並みを眺めながら歩くのも楽しいです。
斗六までのアクセスは台北から高速鉄道で高鉄台中駅に向かい、高鉄台中駅隣の新烏日駅から台鉄に乗り換え、高雄方面の列車に乗り1時間ほどの斗六駅で下車、になります。
距離がありますが、台中から斗六の間には回転式車庫で有名な彰化駅もありますので、途中で立ち寄るのもオススメです。

嘉義棒球場

斗六からさらに南に南下した嘉義駅から歩いて15分程度のところにある野球場は、日本統治時代から続く伝統のある野球場です。
嘉義から甲子園に出場し準優勝、映画「KANO」にも描かれた嘉義農林高校が本拠地としていたグラウンドです。付近には嘉義公園があり、かつての神社の名残がそこかしこに点在しています。
狛犬がいたりしますので、ぜひ散策してみてください。

台中でのおすすめグルメ

宮原眼科

台鉄台中駅から歩いて5分くらいのところにあるアイスクリーム屋さんです。元々は日本統治時代に宮原医師が眼科を営んでいた建物ですが、リノベーションされ、オシャレなアイスクリーム屋さんになりました。
アイスクリームはクリーミーで美味しく、トッピングもこんなに可愛らしく豪華です!日本語メニューも用意されていますので、オーダーしやすいと思います。
台中の有名なお菓子会社が運営しており、店内には他にパイナップルケーキも販売しています。可愛らしいパッケージなのでお土産にもオススメです。

民生嘉義米糕

台鉄台中駅から歩いて10分くらいのところにある、肉そぼろおこわの朝食屋さんです。
メニューは「おこわ」「魚のつみれスープ」「煮卵」の3種類だけですが、全て合わせて300円くらいで食べられる地元の皆さんに愛されるお店です。
メニューも3つしかないのでほぼ自動的に出てきます。台湾ではまちなかに美味しい朝ごはんを出すお店がたくさんありますので、ホテルは食事ナシにしてホテル周辺の朝ごはん屋さんを探すのもオススメです。

嘉義のおすすめグルメ

慶昇小館

2013年に台湾で発表された「台湾10大好吃炒飯」で第4位に輝いたお店です。インターネットの投票で選ばれたようです。
私はこのランキングの1,2,4位を食べておりますが、ここのチャーハンが一番好きです。
嘉義駅から歩いて5分のところにある、地元の人たちで賑わうチャーハン屋さんです。
パラパラで味付けも箸が進む絶妙な塩加減のチャーハンは、第4位も納得です。
英語も日本語もあまり通じないですが、地元の方で賑わうお店は人気店です。ぜひ味わってみてください!

野球場巡りにて利用した旅行代理店・ツアー

個人手配

羽田から桃園空港のLCCを個人で予約しています。羽田からは台中の直行便もあるのですが、時間帯があまり選択肢の幅がないのと、レガシーキャリアしか運行していないためLCCと比べてかなりコストが上がります。
ホテルは中核都市の台北のホテルを取ると移動しやすいかとおもいます。
下記の移動方法でも説明いたしますが、台湾内は公共交通機関を使って安価に移動できますので、一旦桃園空港で入国したあと自身で移動するのをオススメします。

移動方法についての基礎知識

今回は桃園空港から入国し、鉄道やバスを利用して南下し、また桃園空港に戻るルートでめぐりました。
以下に簡単な交通機関のメモを記載しますので、参考にしてください。

桃園空港から台中

バス
所要時間 2時間半程度
料金 300元程度(1200円程度)

電車
所要時間 1時間半程度
料金 600元程度(2500円程度)
好みの問題ですが、バスは直通で乗り換えなしですのでバスのほうが便利かと思います。

台中から斗六

台中は台湾鉄道の駅と高速鉄道の駅が別の場所にあります。大阪駅と新大阪駅のような関係性です。
基本的に台湾の高速鉄道と台湾鉄道は台北駅以外別の場所に駅がありますので、移動時には気をつけてください。
高速鉄道の台中駅は台湾鉄道の新烏日駅と隣接していますので、乗り換えが可能です。
台中から斗六までは台湾鉄道で1時間くらいです。

斗六から嘉義

こちらも台湾鉄道で20分くらいで移動できます。近いので移動しやすいと思います。

嘉義から桃園空港

嘉義から桃園空港に戻ろうとすると距離も長いので高速鉄道を使うほうが楽かと思います。
台鉄嘉義から高鉄嘉義に移動する際は無料のバスが使えます。20分くらいかかりますので余裕を持って予定を立ててください。
高鉄嘉義から高鉄桃園まではおおよそ1時間20分くらいで3000円くらいです。

野球場巡りでの注意点

野球場巡りでの注意点
  1. 台鉄と高鉄の乗り換え時間を見込んでおこう
  2. 荷物は行李房もしくは宿泊予定のホテルに預けると便利
  3. 冬でも暑いので水分補給はしっかりと!ペットボトルを持ち歩きましょう

上記の項目で説明の通り、台鉄の駅と高鉄の駅は離れていることが大半です。タクシーに乗ったときなどはどちらに行くのかしっかり説明しましょう。
高速鉄道は「ガオティエ」「ハイスピード」「シンカンセン」などと言えば伝わりやすいです。台鉄は「ホォチャー」で伝わります。
いざとなったらガイドマップを活用したり、運転手さんのスマホを借りて(許可は取りましょう、多分わからなければ向こうから地図を表示してきます)地図で指さしましょう。
駅にはコインロッカーもしくは荷物預けができる行李房がありますので、スーツケースなどは預けて動くのがおすすめです。

まとめ

台湾は日本の九州くらいの大きさなので、鉄道で移動しやすいと思います。日本と同じくらい鉄道の運行が正確なので、海外の鉄道旅行デビューにはちょうどよいと思います。
今回は野球場の紹介をメインにしましたが、鉄道に乗って台北以外の街を散策してみてください。きっとこれまで出会ったことのない街に出会えると思います。

 

mutukiy旅するOL

投稿者の過去記事

旅行が好きなOLです。平日は働いて有給をとっていろんなところに出かけるのが大好きです。野球観戦も好き。

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

海外旅行おすすめ

  1. バリ旅行体験記子連れで行ける海外旅行を探し見つけたのがバリ島。日本から直行便で約7時間程度。…
  2. クレモナ旅行体験記ジブリ映画「耳をすませば」の中で登場するイタリアの都市クレモナ。ここはバイオリ…
  3. 女子一人旅 in スペイン ガウディだらけのバルセロナ| トラベルダイアリー
    バルセロナ旅行体験記名残惜しいリスボンを後にして向かった次の地はバルセロナ。バルセロナは美し…
  4. ゴールドコーストで念願のコアラ抱っこ| トラベルダイアリー
    ゴールドコースト旅行体験記友達の5人家族(中学生と小学生)といつか一緒に旅行したいねと言っており…
  5. 一生に一度は行ってみたい!ケープタウンで都会と自然を楽しむ旅!| トラベルダイアリー
    ケープタウン旅行体験記アフリカ大陸最南端の国、南アフリカ共和国。日本からの直行便はなく、到着にお…
  6. 1日で散策できる!デンマークの魅力が ギュっと詰まった街 コペンハーゲン| トラベルダイアリー
    コペンハーゲン旅行体験記 今回は旅行代理店の北欧4か国周遊ツアーを利用しましたが、行…
  7. ケアンズ旅行体験記寒い冬の季節、どこか暖かい南国に出かけたい気持ちになった事はありませんか?今回…
  8. 乗り継ぎ時間でちょこっと楽しめる、ドバイのデザートサファリツアー| トラベルダイアリー
    ドバイ旅行体験記中東エリアのみならず、ヨーロッパやアフリカへ行く場合、エミレーツ航空は重要な選択…
  9. 福岡旅行体験記今回は開業40周年を迎えた福岡市地下鉄の1日乗車券、「ファミちかきっぷ」を使って市…
  10. ネゴンボ旅行体験記スリランカは「インド洋の真珠」とも呼ばれ、豊かな自然に囲まれた美しい島国です。…

国内旅行おすすめ

  1. 自然と歴史に触れながら、美味しいものを満喫!黒豆発祥の地「丹波篠山」| トラベルダイアリー
    丹波篠山旅行体験記兵庫県の中東部に位置し、京都や大阪からのアクセスもよく、日帰りでも行くことがで…
  2. 4歳児でも思いっきり楽しめる!子連れ沖縄の旅| トラベルダイアリー
    那覇旅行体験記夏のピークで混みあう前に、沖縄へ三世代で旅行へ行ってきました。今回は海開きはしてい…
  3. 新宮旅行体験記青春18きっぷ初の旅!日本の真ん中岐阜県から、電車を乗り継ぎどこまで行けるか試…
  4. 小豆島で暮らすような旅!豊かな食材と穏やかな自然に癒された| トラベルダイアリー
    小豆島旅行体験記リモートワークしながら香川県小豆島の古民家に10日間滞在しました!仕事の始まりと…
  5. 異国情緒を感じる♪爽やかな港町・函館の元町エリアをぶらり街歩き| トラベルダイアリー
    函館旅行体験記2泊3日で夏の北海道・函館を旅行しました。函館というと五稜郭や函館山の夜景といった…
  6. 伊勢旅行体験記お伊勢さんとして人気の観光地、伊勢志摩に一泊してきました!一生に一度はお伊勢参り、…
  7. 一人旅でも大丈夫!福井でタグ付き蟹を食べつくす| トラベルダイアリー
    福井旅行体験記 明日死ぬってなった時、一番食べたいのは…蟹!生ものが食べられなかった…
  8. 奄美大島 ゴジラがいた森!?ガイド付きじゃないと入れない!金作原原生林とは?| トラベルダイアリー
    金作原原生林体験記奄美大島で行きたい場所のひとつでもあった、金作原原生林!自然保護のため認定ガイ…
  9. 門司港でレトロな時間を味わう| トラベルダイアリー
    門司港旅行体験記かつて国際貿易港として栄えた門司港にはレトロな建築が建ち並び、自然豊かで、歩いて…
  10. 石垣島旅行体験記今回はじめて石垣島に行って、美しい海に感動しました。ここって日本だよね?と確…

最新記事

  1. みなかみスキー旅行体験記首都圏から95分で行けるアクセスの良い群馬県みなかみの「ノルンみなかみス…
  2. 宮古島沖縄旅行体験記子連れリゾート旅行で人気NO1の沖縄。本島には多くのファミリーが訪れています…
  3. スペイン植民地時代の香り!クラシックカーとレトロな街並み、ハバナ | トラベルダイアリー
    ハバナ旅行体験記レトロかわいい街並みとクラシックカーという構図のイラストを見たことがある人は多い…
  4. 穴場南国リゾート!宮崎、日南で南国を味わう
    日南旅行体験記南国リゾートといったら沖縄がまず思い浮かぶでしょう。しかし、実は宮崎も元祖南国リゾ…
  5. 奄美大島旅行体験記 新しく世界遺産に登録された奄美大島。南の島として有名な沖縄の島々…
  6. 女子一人旅 in シンガポール チープとゴージャスと多民族| トラベルダイアリー
    シンガポール旅行体験記 以前の旅で出会った友達に会いにシンガポールへ行きました。都市…
  7. 女子一人旅 in トルコ③ 超穴場!トルコでローマ遺跡、ベルガマ| トラベルダイアリー
    ベルガマ旅行体験記 トルコの観光地でも日本人にはあまり知られていないベルガマに行って…
  8. たまてばこ号に乗って指宿へ。指宿のマンゴーは旨い!| トラベルダイアリー
    指宿旅行体験記鹿児島の温泉と言えば指宿温泉。指宿は砂湯や開聞岳で知られています。温泉街の近くに「…
  9. 女子一人旅 in トルコ③ 白い世界と古代遺跡、パムッカレ|トラベルダイアリー
    パムッカレ旅行体験記 トルコで次に訪れたのは、真っ白な段々の石灰棚で有名なパムッカレ…
  10. 沖縄最高の1日の過ごし方 〜海・滝・サンセットに癒され旅〜| トラベルダイアリー
    沖縄旅行体験記沖縄の泳げて遊べる面白い滝をご存知ですか?沖縄に来たなら海だけではなく是非この滝も…

Archive

スカイツアーズ

PAGE TOP