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与那国島旅行体験記
日本の東西南北の端、これはすべて離島になるのですが、一般人が訪れることができるのはこの与那国島だけになります。
(東は南鳥島で自衛隊しか入れず、南は沖ノ鳥島で護岸工事に行く人しか入れず、北は択捉島なのでロシアに実効支配されており日本人は入れません)
旅行好きとしては「本当の端」に訪れたいと思い、与那国島に向かいました。
与那国島旅行について
- 日本の領土の西端に立つ、海の向こうは台湾!
- 日本最後の夕日を眺めて「国内にある時差」を感じよう
- 放し飼いにされたヨナグニ馬に触れ合おう
先述したとおり唯一一般人が訪れることができる領土の端になります。
島は比較的起伏が激しく広いのでレンタカーを借りて回ることをオススメします。レンタカーで観光しつつぐるりと回るとおおよそ半日くらいかかります。
東京からアクセスする場合はまず石垣島まで向かい、飛行機を乗り継ぎ30分程度フライトしたところになります。
那覇からの便もありますが1日1便しかありませんし、値段も少し高くなるので石垣島経由がおすすめです。
船で向かう場合は週に2便しかないため予定を確認してください。
かなり揺れて「ゲロ船」と言われ、4時間かかる悪夢の船らしい、のでチャレンジされる際はご覚悟を。
与那国島旅行のおすすめのスポット
日本最西端の碑
与那国島に観光で訪れる方の多くが訪れるであろう日本最西端の碑です。ここから先は台湾まで陸地がありません。
与那国島と台湾の距離はたった111キロです。石垣島まで128キロ、沖縄本島になると500キロ以上離れており、与那国島にとって最も近い都会は「台北」なのです。
かつて台湾が日本だった頃は中学校の修学旅行が台北に行く、だったといいます。
そんな近さですから年に数回は台湾が見えると聞きます。私が訪れたときは無理でした(笑)
日本最後の夕日が見える丘
日本は「時差がない国」ですが、その結果同じ時間でも空色が全く違うという結果になります。私が訪れた2月は与那国島は18:30頃に日没しますが、北海道では16:45に日没しているので同じ時刻に電話をすると「え?こっちはもう真っ暗だよ?」となります。
日本で一番最後に沈む太陽を眺めてから、近くにある居酒屋で一献するのもおすすめです。
放し飼いにされてるかわいいヨナグニウマ
東崎(あがりざき、といいます。西崎はいりざきとよみます。太陽が「あがる」東と「入る」西です。沖縄では北をニシというのでお気をつけて)の近くに放牧されているヨナグニウマは与那国島に生息する古来種です。
サラブレッドなどと比べて小柄ですが、ガッチリして農耕馬として人と生きてきたことが伝わります。テキサスゲートという側溝も注目してみてくださいね。馬は近くまで近寄っても穏やかですが、あくまで馬ですので後ろに立つのはやめましょう。
与那国島でのおすすめグルメ
島料理「いすん」
久部良集落にある島でとれた魚を使った料理が楽しめる居酒屋です。上で紹介した、日本最後の夕日が見える丘から歩いて5分くらいの場所にありますので、夕日を眺めてから食事を取ることも可能です。
漁船を所有しているので新鮮な魚を使った料理を堪能できます。刺身盛り合わせもおすすめですが、一番は魚のマース煮です。
マース、とは沖縄の言葉で塩を指します。お魚の塩煮付けです。
(泡盛も隠し味で入れていて、お魚を柔らかくする効果があるとか?食べるときはお酒の味はしませんのでお酒が苦手な方でも安心です)
島の人にも人気のあるお店で席数が限られますので、日程が決まったら必ず予約を入れることをオススメします。
与那国島でのおすすめのショッピングスポット
日本最西端到達証明書
空港の観光案内所や一部の商店、ホテルにて「日本最西端到達証明書」を販売しています。下に隠れていますが名前と日付を入力してくれます。
下記で紹介したアイランドホテル与那国では、チェックイン時に依頼しておくと、チェックアウト時に手渡してくれますので便利です。取扱店舗など詳しくは与那国町のホームページにてご確認ください。
与那国島にて宿泊したホテル
アイランドホテル与那国
祖納集落と久部良集落の間(どちらかといえば祖納寄りかな)にある島唯一のビジネスホテルです。
ここ以外の宿は民宿になりますので、ホテルに泊まりたい方は選択肢はここしかありません。
団体ツアーの方も利用しており、一般的なホテルとしては十分です。比較的部屋が広いのでスーツケースを広げても問題ありません。営業時間は限られますがホテルの目の前に売店があるので便利です。
与那国島旅行にて利用した旅行代理店・ツアー
個人手配
羽田から石垣島までの往復航空券+石垣島数泊分がセットになったパック旅行で訪れました。
与那国島との往復飛行機はJALしかありませんので、JAL公式サイトの往復割引で予約しました。
注意していただきたいのは羽田から石垣島の朝直行便で来た場合、石垣到着後与那国島への朝1便に乗り継ぐのはミニマムコネクティングタイムを切ってしまうので、昼12時頃の便に乗るしかありません。
石垣空港にはラウンジがなく、時間を潰す場所がないので少し不便になります。時間を潰せるアイテムを持ってくることをおすすめします。
与那国島旅行に必要な持ち物
あとちょっとで台湾とはいえ、国内旅行ですので特別なものは必要ありません。ただし与那国島は人口が1700人程度の小さな島ですので、現地で調達できるものは限られます。
石垣島まで戻ればドン・キホーテもイオンタウンもありますが、あくまでここは離島で、船で運ばれてくる物資は観光客のためのものではなく地域住民のためのものだという意識が必要です。旅で必要なものは買い揃えてから向かいましょう。
与那国島旅行での注意点
- 飛行機は1日3便、船は週2便なので計画的に
- 天気が変わりやすいので注意
- 島には小さな商店や小規模な診療所しかありません、公共交通機関もほぼなし
与那国島は八重山諸島に属しており南国です。島の天気は変わりやすいと言われますが、島の中でも天気がバラバラです。東崎が豪雨なのに西崎では晴れ、なんてこともザラ。
夕日が見える丘は当然雲がかかっていると夕日は見えないのですが、私が行ったときは一瞬の晴れ間が来て、夕日を見ることができました。
また、島内の公共交通機関は村営バスのみで、これがまたものすごく本数がすくないです。タクシーは島に一台しかなく、夜間営業はしていません。
移動についてはレンタカーがないと何もできないと考えたほうが良いです。
まとめ
日本最西端の与那国島は本土よりも台湾が近い、異国情緒が残る自然豊かな島です。戦後までは台湾との貿易中継地点としてかなり栄えていたのですが、今は1700人が暮らすおだやかな島です。
大きなホテルや観光施設はありませんが、島のゆっくりとした時間を楽しんでください。夕日は特にオススメです。
ヨナグニウマに乗馬体験を受け付けているNPO法人もありますので、興味がある方は予約してから来島してみてはいかがでしょうか?
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