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カトマンズ旅行体験記
インドと国境を接するネパール。最初はインド旅行のついでに訪れたネパールでしたが、穏やかで温かく平和な雰囲気の漂うネパールの魅力にハマってしまいました。それ以来、エネルギー溢れるインドを旅した後に、ネパールを訪れ旅の疲れを癒すのというのが、私の定番ルートになりました。今回はネパールの首都、カトマンズについてご紹介します。
カトマンズ旅行について
- 様々な宗教が共存し調和する、独自の文化が興味深い!
- シャイで素朴、親切で温かいネパールの人々
- 美味しいネパールごはん!実はグルメなネパール人?!
様々な民族や人種、宗教や文化が混在しているネパール。カトマンズではそれぞれの宗教がうまく調和して、独自の文化が形成されています。街を歩いていると、それが手に取るように見えとても興味深いものです。
素朴でどこか温かい、ネパール人の人柄も魅力のひとつです。客引きもずいぶんとあっさりとしているので、インドを旅した後に訪れると拍子抜けしてしまうほど。
また食の種類が多いのも多民族ならではでしょう。どれも日本人好みの優しい味で、クオリティーもなかなかのもの。カトマンズの食に胃袋を掴まれて、長期滞在してしまうバックパッカーも多くいます。
カトマンズ旅行のおすすめのスポット
「神々の住む町」至る所に寺院や神様がいる
カトマンズの街は活気に溢れながらも、どこかのんびりとしていて穏やかな時間が流れます。サリーを着ているネパール人も多く見かけますが、インドとは全く異質の雰囲気です。
主な宗教として、ネパール仏教とヒンドゥー教が大多数を占めています。街の至る所にそれぞれの神様が祀られています。
歯痛を治す神様、バンギャムダ (通称コインの木)が祀られている通りにはずらりと歯医者が立ち並びます。
ヒンドゥー教の神様、ガネーシャも祀られています。
こちらはヒンドゥー教、殺戮と恐怖の女神カーリーの石像。
様々な神様たちを拝みつつ辿り着いたのが、街の中心にあるダルバール広場です。ネパール語で「宮廷」を意味します。広場には、仏教寺院やヒンドゥー寺院など多くの寺院が密集して建っています。地元民の憩いの場として親しまれていたダルバール広場ですが、2015年4月の大地震で、多くの建物が崩壊してしまったそうです。現在、復興作業が続いているようです。
クマリの館
ネパールには多くの神が存在しますが中でも独特なのが、ヒンドゥー教と仏教の信仰が融合する「生き神クマリ」です。クマリには、ヒンドゥー教の女神ドゥルガーが宿り、国王の守護神の生まれ変わりとして崇められます。その絶大な力に国王さえもクマリにひざまずくほど。
クマリに選ばれるのは、32の条件を満たした初潮を迎える前の仏教徒出身の少女です。クマリに選ばれた少女は、親元を離れて生き神様としてクマリの館で過ごし、初潮を迎えると元の生活に戻り、また新たなクマリが選出されるのです。
ダルバール広場の一角にあるクマリの館では、その生き神クマリが暮らしています。運が良ければ、クマリの館の中庭で窓から顔を出すクマリの姿を拝むことができます。
数百年前から続く伝統的な信仰ですが、現在は人権団体から児童虐待、人権侵害など批判の声が上がっているそうで、近い将来生き神様クマリの在り方に変化が見られるかもしれません。
バクタプル
15世紀から18世紀にかけて栄えていたバクタプルは、ネパールの古都です。ネパールに3ヶ所あるダルバール広場の1つが、ここバクタプルにあります。3ヶ所のダルバール広場を併せて世界遺産に登録されています。多くの寺院が密集するように建っているカトマンズのダルバール広場に比べ、バクタプルのダルバール広場は広々としていて、観光客も少なくのんびりとしています。
ネパール式五重塔のニャタポラ寺院はバクタプルの象徴として堂々とそびえたっています。その高さは30mとカトマンズ周辺で一番高い寺院です。
カトマンズ近郊の村でミニトレッキング
ネパールと言えばヒマラヤ山脈です!カトマンズから1時間ほどの村、ナガルコットでは天気が良ければヒマラヤ山脈を望むことができ、ちょっとしたトレッキングができる場所としてもおすすめです。私は朝日と夕日に照らされるヒマラヤ山脈が見たかったので、ナガルコットの村に1泊して、ナガルコットからチャングナラヤンの道を歩きました。
チャングナラヤンのトレッキングでは、村で暮らすネパールの人々の暮らしを垣間見ることができます。
残念ながらあいにくの天気で、ヒマラヤ山脈は望めませんでしたが、夕日で赤く染まる空が美しかったです。
カトマンズでのおすすめグルメ
『モモ』
ネパールの伝統料理として有名なモモですが、もともとはチベット料理です。蒸し餃子のような食べ物で、中身の具はお店によっても違いますが野菜のモモ、水牛のモモが一般的です。お酒のおつまみとしても最高です。
『ダルバート』
簡単に言うと、ネパールの定食です。豆のスープや米、野菜の漬物、その他様々なお惣菜がワンプレートに乗って出てきます。インドカレーに比べ使われているスパイスの量が少いためか、なんだか懐かしさを感じる優しい味です。
『トゥンバ』
ヒエの実を発酵させて作るネパールの地酒で、言うなれば甘くてコクがある少し薄めの日本酒でしょうか。木でできたマグにお湯を注いで飲みます。7割ほど減ったらまたお湯で割って飲むので、美味しいだけでなくコスパも良いのです。地元民で賑わう大衆酒場のような場所で飲むことができるので、ぜひ試してみてください。
カトマンズ旅行にて利用した旅行代理店・ツアー
個人ツアー
寺院や道端に祀られた神様だけでなく、お土産屋さんや美味しいご飯屋さん、カフェなども街の至る所にあり、のんびり自分のペースで歩き回るのが楽しい街です。近郊にある見所への交通手段もそんなに複雑ではないので、ある程度旅慣れていれば個人旅行でも十分に楽しめます。
カトマンズ旅行に必要な持ち物
「虫よけスプレー」「トレッキングシューズ」「長ズボン」
蚊がとにかく多いので、蚊よけスプレーは必須です。チャングラナヤンのミニトレッキングを楽しむのであれば、トレッキングシューズ(なければ履きなれたスニーカー)、長ズボンは準備しましょう。カトマンズの街中には、アウトドア用品店がたくさんあるので現地調達も可能です。ただし、大手アウトドアブランドの偽物もかなり多いので、そこは注意も必要です。
カトマンズ旅行での注意点
- スリ、盗難には気を付けましょう。油断は禁物。
治安の良いカトマンズでは、夜も安心して歩くことができます。しかし観光客が多い街でもあるので、少なからずスリや窃盗などの軽犯罪は起きています。海外にいるということを忘れずに気を引き締めて旅をしましょう。
まとめ
様々な宗教が、共存し調和し合っているカトマンズ。そこにはなんとも平和な世界が広がっていました。異なる宗教間の争いにより多くのテロが起こり、悲しいニュースを耳にすることも多い世の中ですが、カトマンズは本来の宗教のあるべき姿が見られる場所だと思っています。日本で暮らしていると、自分の宗教について深く考える機会はなかなかないものですが、それぞれの信仰を心の拠り所にすることで穏やかに暮らすネパールの人々を見て、なにか考えさせられるものがあるかもしれません。なかなかに奥が深いカトマンズの街を一度訪れてみてはいかがでしょうか。
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