おとぎ話の世界にタイムスリップ!南イタリアのアルベロベッロ| トラベルダイアリー

おとぎ話の世界にタイムスリップ!南イタリアのアルベロベッロ

アルベロベッロ旅行体験記

丘の上につくられた都市や地中海の絶景を一目この目で見てみたい!でもギリシャ文字は全く読めず、英語が通じるかも不安ということで友人と一緒にギリシャと南イタリア周遊の団体ツアーに参加しました。ギリシャのイグメニツァからクルーズ船で南イタリアのバーリ港へ到着!そこには、おとぎ話の世界のようなかわいい家屋と街並みが待っていました!ここでは、世界遺産アルベロベッロをご紹介します!

アルベロベッロ旅行について

おすすめのポイント
  1. 白い壁と円錐形の石積み屋根の家屋「トゥルッリ」の景観に感激!
  2. 「トゥルッリ」の町並みを散策
  3. 美味しいイタリア料理を堪能!

アルベロベッロは、イタリアのプーリア州バーリ県にある基礎自治体(コムーネ)です。「トゥルッリ」とは、プーリア州のイトリア渓谷周辺に残る伝統的な家屋のことをいいます。1996年には「アルベロベッロのトゥルッリ」として世界遺産にも登録されています。そんなアルベロベッロに一歩足を踏み入れるとおとぎ話の世界にタイムスリップ!!してしまいました!

アルベロベッロ旅行のおすすめのスポット

トゥルッリの屋根のかわいいシンボルマーク

アルベロベッロといえば、良く撮影などで使われているスポット「モンテぺルティカ通り」の5つのトゥルッリです。白い壁に円錐形の石積みの屋根、それぞれの屋根にかわいいシンボルが描かれています。このそれぞれのシンボルマークは、先祖代々続く家紋のようなもので、宗教的なものや呪術的なものまであり、それぞれに意味があるそうです。1枚目の写真の太陽の図柄はキリスト、2枚目の写真の十字架は魔除け、他にもハートはキリストやマリアの心臓といわれているそうです。

かわいいアルベロベッロ「トゥルッリ」家屋の謎

アルベロベッロにトゥルッリが建てられるようになったのは、まだイタリアがいくつかの王国にわかれていた15世紀の頃だそうです。当時南イタリアにはナポリ王国という国があり、アクアヴィーヴァ伯爵はナポリ王に無断でアルベロベッロの街を作り、住民から重い税金を徴収し、自身がナポリ王国に支払うための住民税を免れようと考えました。そのため、税金の取り立てを行う監察使が来た際にすぐに家を取り壊せるようにとトゥルッリ以外の家を建てることを禁止したそうです。当時は屋根の数によって税金が決められていたようで、石を重ねただけの屋根を崩してしまえば税金はかからないとの考えだったそうです。今では、世界遺産にもなっているかわいいおとぎ話の世界アルベロベッロのトゥルッリには、そんな現実的な夢が壊されるストーリーがあったとは・・・ですね。

「アイア・ピッコラ地区」の展望台のトゥルッリの合い間から見える景観

観光客で賑わう「モンティ地区」とは対照的に、静かな時間が流れる「アイア・ピッコラ地区」。ここのエリアには、今でもトゥルッリに住んでいる人々が多いエリアになります。そんなエリアの中、ドゥーカ・デッリ・アブルッツィ通りにある展望台のトゥルツリの合い間から見える「モンティ地区」の景観がイチオシです。

アルベロベッロでのおすすめグルメ

アルベロベッロの郷土料理「オレッキエッテ」

団体ツアーに参加し、早朝にバーリ港に到着後アルベロベッロ観光。その後は移動して昼食のプランだったので残念ながらアルベロベッロではお料理を堪能できませんでした。アルベロベッロの「モンティ地区」内にはトゥルッリのカフェやレストランがたくさんありました。おすすめの郷土料理は「オレッキエッテ」という耳たぶの形をしたパスタ料理だそうです。ワインと一緒にぜひ、訪れた際にはご賞味してみてくださいね。

アルベロベッロでのおすすめのショッピングスポット

アルベロベッロのお土産物屋さんやレストランが並ぶ「モンティ地区」

アルベロベッロに行くと観光客で賑わっている「モンティ地区」では、「トゥルッリ」の家々が雑貨やワインなどを販売しているお店、いわゆるお土産物屋さんでいっぱいです。ゆっくり時間があるなら、一軒一軒「トゥルッリ」のお店を覗いて散策してみましょう!また、周辺にはぶどう畑がたくさんあり、入り口にワイン樽が飾られているお店では、無料で試飲ができました。ここアルベロベッロで飲んだ「黒ワイン」が今でも忘れられません!お気に入りの1本を見つけてみてくださいね。

アルベロベッロにて宿泊したホテル

ナポリのホテルに宿泊

団体ツアーに参加だったため、アルベロベッロには宿泊できず、ナポリでの宿泊でした。アルベロベッロには、1500軒の「トゥルッリ」があり、宿泊もできるそうです。トゥルッリは構造上、一つの建物の中にいくつもの部屋を作ることができないので、ひとつのトゥルッリを客室として貸し出しているようです。世界遺産なので、高額なのでは?と思いがちですが、イタリアの三つ星ホテルと同じくらいの料金のようです。フリーで訪れた際は、ぜひ宿泊してみたいです。

アルベロベッロ旅行にて利用した旅行代理店・ツアー

阪急交通社 ギリシャ&南イタリア9日間

ギリシャと南イタリアの旅行は、ギリシャ文字は読めないし、英語が通じるかも不安ということで思い切って友人と2人で団体ツアーに参加しました。深夜に到着し、早朝から動くというハードスケジュールでしたが、ギリシャでの1日エーゲ海クルーズやギリシャの世界遺産などの観光、南イタリアへはクルーズ船に宿泊しながら移動後、南イタリアの世界遺産を満喫というプランで充実した旅となりました。欲をいえば、各地域でもう少しゆっくりできる時間があれば・・・でした。

アルベロベッロ旅行に必要な持ち物

団体ツアーでアルベロベッロに訪れたのは1月末だったので、日差しもそれほど強くなく、寒さもそれほど厳しくなく、お天気も比較的良くて観光しやすかったです。アルベロベッロでは、日差しを妨げる木々などが少ないため、冬の時期でも日焼け対策は必須でしょう。ゆるやかな登坂や下り坂の連続、石畳は滑りやすいので履きなれた靴やスニーカーも必須です。

アルベロベッロ旅行での注意点

アルベロベッロ旅行での注意点
  1. 登り坂と下り坂の連続、石畳を歩くので歩きやすい靴がベスト!
  2. 「トゥルッリ」に居住している地区の人々もいるため、十分な配慮を!
  3. 夏は日差しが強くなるため、日焼け対策を忘れずに!

アルベロベッロは、登り坂と下り坂の連続、かわいい町並みに夢中になって気づけば結構歩いて足がクタクタに・・・なんてこともあるので、履きなれた靴やスニーカーは必須です。観光客で賑わう「モンティ地区」とは対照的に、「アイア・ピッコラ地区」では現在も「トゥルッリ」に住んでいる人が多いエリアです。あまり騒がしくせずに配慮して散策しましょう。

まとめ

南イタリアのアルベロベッロについてご紹介しましたが、かわいいおとぎ話のような街並みの魅力が伝わったでしょうか?アルベロベッロの「トゥルッリ」について主に紹介させていただきましたが、博物館や教会など見どころはたくさんあります。イタリアは北から南まで有名な観光地がたくさんですが、ぜひ南イタリアへ訪れた際はここアルベロベッロにも立ち寄ってみてくださいね。インスタ映えすること間違いなしのおとぎ話の世界!きっとあなたのお気に入りの場所になるでしょう。

 

N.mikako日本語通訳・ガイド 

投稿者の過去記事

ウズベキスタンのホラズム州トルクメニスタンとの国境沿いの村に住んでいるウズベク人と結婚し、現在中央アジアで最初に登録された世界遺産「イチャン・カラ」で日本語通訳・ガイドの仕事をしています。
「ヒヴァについて」「ウズベキスタンについて」「村の生活」などにご興味のある方はこちらからお気軽にご連絡ください。https://sehrlixiva.wordpress.com/

コメント

    • t&k
    • 2021年 9月 10日 11:06am

    Good

  1. この記事へのトラックバックはありません。

海外旅行おすすめ

  1. 世界遺産にも登録されたワディ・ラムで、ベドウィンキャンプに滞在| トラベルダイアリー
    ワディ・ラム旅行体験記会社の同僚がいつか行ってみたいと言っていたワディ・ラム。いつも言っていたの…
  2. 女子一人旅 in カナダ 英国?中国?いろんな顔を持つバンクーバー| トラベルダイアリー
    バンクーバー旅行体験記メキシコを離れ、その後はアメリカで友達と合流してバンクーバーに行きました。…
  3. [一人旅 バルセロナ]世界遺産サグラダ・ファミリア等を巡る| トラベルダイアリー
    バルセロナ旅行体験記スペインのバルセロナへ行ってきました!マドリード旅行の後(参考記事:「本場の…
  4. スタイリッシュなデザインが溢れるヘルシンキとタリン日帰り旅行| トラベルダイアリー
    ヘルシンキ旅行体験記 お隣ロシアのサンクトからたったの2時間で着けるなら、ついでに行…
  5. 女子一人旅 in オランダ のどかな街と戦争と。アムステルダム| トラベルダイアリー
    アムステルダム旅行体験記ベルギーの次はお隣の国、オランダに向かいました。オランダでは日本人の友人…
  6. ハンピ旅行体験記1986年に世界遺産になった南インドの秘境、ハンピ。巨石でできたこの街は、まるで違…
  7. 1泊2日旅で、ソウルのグルメとショッピングを堪能!| トラベルダイアリー
    ソウル旅行体験記韓国料理が好きで、本場の味を食べたくなり旅行することにしました。インスタグラムな…
  8. スニオン岬旅行体験記ギリシャの首都アテネから日帰りで足を伸ばせる自然がいっぱいのスニオン岬。都市…
  9. ナポリ旅行体験記アマルフィ海岸や青の洞窟などの風光明媚な観光地が有名なナポリ。ですが、意外と街の…
  10. パース旅行体験記西オーストラリアの州都パースは緑豊かでほどよく田舎、ほどよく都会な街。のんびりと…

国内旅行おすすめ

  1. 3歳児でも思いっきり楽しめる!子連れ熱海の旅| トラベルダイアリー
    熱海旅行体験記三世代旅行で熱海へ行ってきました。以前熱海駅前の観光案内所で子連れにオススメのスポ…
  2. 広島旅行体験記広島県の竹原市から船で15分のところにある大久野島はうさぎ島と呼ばれています。戦時…
  3. 初心者でも大丈夫!沖縄おすすめ絶景【大石林山】| トラベルダイアリー
    大石林山旅行体験記沖縄の北部に位置する大石林山を知っていますか?大石林山は2021年7月26日にユ…
  4. 京都旅行体験記お稲荷さんの総本宮「伏見稲荷大社」。関西では初詣スポットとして有名ですが、近年では…
  5. 八ヶ岳周辺シリーズ Part2【清里・野辺山】メルヘンと宇宙の旅| トラベルダイアリー
    清里・野辺山1泊2日の八ヶ岳旅行2日目は、清里・野辺山に立ち寄りました。泊まったプチホテルか…
  6. 静岡 自然が美しい寺社巡り~週末にほっと一息リフレッシュ旅~ | トラベルダイアリー
    寺社巡り旅行体験記新緑の美しい季節に、寺社巡りをしたいと思い立ち出かけました。森町の小國神社と磐…
  7. 坂のある風景にシャッターが止まらない!レトロな港町・尾道をぶらり| トラベルダイアリー
    尾道旅行体験記風情ある景色と街並みで多くの映画や物語の舞台にもなっている広島県尾道市。今回2週間…
  8. 【一人旅】偽物の集合が本物の価値を生み出す「大塚国際美術館」| トラベルダイアリー
    鳴門旅行体験記週末を挟み時間が取れたので、3泊4日の旅行をすることに。そこで、前から行きたかった…
  9. 港区旅行は大人こそ楽しめる!新しい刺激にも出会えるチャンス!| トラベルダイアリー
    港区旅行体験記 私の誕生日祝いとして連れが用意してくれた旅行です。GO TO トラベ…
  10. 3歳児でも思いっきり楽しめる!子連れ幸手の旅| トラベルダイアリー
    幸手旅行体験記コロナ禍であまり遠出ができないので、近場の埼玉県で子供が遊べるスポットに泊まりで遊…

最新記事

  1. みなかみスキー旅行体験記首都圏から95分で行けるアクセスの良い群馬県みなかみの「ノルンみなかみス…
  2. 宮古島沖縄旅行体験記子連れリゾート旅行で人気NO1の沖縄。本島には多くのファミリーが訪れています…
  3. スペイン植民地時代の香り!クラシックカーとレトロな街並み、ハバナ | トラベルダイアリー
    ハバナ旅行体験記レトロかわいい街並みとクラシックカーという構図のイラストを見たことがある人は多い…
  4. 穴場南国リゾート!宮崎、日南で南国を味わう
    日南旅行体験記南国リゾートといったら沖縄がまず思い浮かぶでしょう。しかし、実は宮崎も元祖南国リゾ…
  5. 奄美大島旅行体験記 新しく世界遺産に登録された奄美大島。南の島として有名な沖縄の島々…
  6. 女子一人旅 in シンガポール チープとゴージャスと多民族| トラベルダイアリー
    シンガポール旅行体験記 以前の旅で出会った友達に会いにシンガポールへ行きました。都市…
  7. 女子一人旅 in トルコ③ 超穴場!トルコでローマ遺跡、ベルガマ| トラベルダイアリー
    ベルガマ旅行体験記 トルコの観光地でも日本人にはあまり知られていないベルガマに行って…
  8. たまてばこ号に乗って指宿へ。指宿のマンゴーは旨い!| トラベルダイアリー
    指宿旅行体験記鹿児島の温泉と言えば指宿温泉。指宿は砂湯や開聞岳で知られています。温泉街の近くに「…
  9. 女子一人旅 in トルコ③ 白い世界と古代遺跡、パムッカレ|トラベルダイアリー
    パムッカレ旅行体験記 トルコで次に訪れたのは、真っ白な段々の石灰棚で有名なパムッカレ…
  10. 沖縄最高の1日の過ごし方 〜海・滝・サンセットに癒され旅〜| トラベルダイアリー
    沖縄旅行体験記沖縄の泳げて遊べる面白い滝をご存知ですか?沖縄に来たなら海だけではなく是非この滝も…

Archive

スカイツアーズ

PAGE TOP