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金作原原生林体験記
奄美大島で行きたい場所のひとつでもあった、金作原原生林!自然保護のため認定ガイド付きじゃないと入れないというベールに包まれた森へ、ついに行くことが出来ました!!手つかずの自然に大興奮の一日でした♪
金作原原生林について
- 初心者でも歩きやすい道のり
- ここでしか会えない!動物・植物との貴重な出会いがある
- ガイドさんから直接詳しい話が聞ける
今まで一時間を超える登山・ハイキングをしたことがなかったため「私でも大丈夫かな?」と心配でしたが、ほとんど平坦な道のりだったため、安心して進むことが出来ました。行き帰りゆっくり歩いて3時間ほどの道のりだったので初心者の方でも大丈夫だと思います!
金作原原生林の中へ一歩足を踏み入れると、様々な動植物との出会いや発見があります!今回、ジュラ紀から生き続ける生きた化石や、国指定天然記念物との出会いも果たせました。また、道中はガイドさんから奄美大島の自然について様々なことを教えてもらえたので、とても勉強になりました。
金作原原生林で出会える動植物をご紹介
まるでタイムスリップ!?ありのままの自然が残される森へ行こう!
金作原原生林は、自然保護と利用者の安全の観点から、認定ガイドと一緒でないと入ることが出来ません。金作原原生林の入り口まで、車で訪れるのですが、その道のりもスゴイ!例えるのならディズニーシーのインディ・ジョーンズを彷彿をさせるような道のりです(笑)車に乗りながらあのBGMが頭の中を駆け巡りました(笑)道が悪いだけでなく、狭いため観光客には厳しい!そんな道のりも認定ガイドさんの車で連れて行ってくれるので安心です。
ここが入口です。すでに木々が生い茂っており、スゴイ…!早速入って行きましょう!!
はじめまして!金作原原生林の動植物たち!
森の中は手つかずの自然が広がり、まるで太古の森へタイムスリップしたかのよう!それもそのはず、金作原原生林では亜熱帯地域でしか見られない、ジュラ紀から今もなお生き残る貴重な植物が生い茂っています!それがこの「ヒカリへゴ」!どこかで見覚えありませんか?実はこの金作原原生林には、ジュラ紀から今もなお生き残る、ヒカゲヘゴのような生きた化石が残されているのです。その生きた化石たちの存在を生かして、過去にゴジラシリーズのロケ地としても使われました。ガイドさんからその話を伺った時に「たしかに恐竜といえばこのヒカリへゴのイメージがあるなぁ」ととても納得しました。ちなみにこのヒカリへゴ10mを超える大きなものもあり、恐竜の餌だったそう。幹のこの独特な模様は木の成長とともに枝が落ちた跡。ひっくり返すと漢数字の「八」に見えることから別名「オガサワラマルハチ」とも呼ばれています。そして、ヒカリへゴが台風などで枯れるとこのような姿に!なかなか見られない姿ですよね。この表皮は柔らかいので、昔は西表島の人が食べていましたが、現在はもっと美味しい食べ物がたくさんあるので食べる習慣がなくなっていったとのこと。木の皮が食べられるなんてびっくりです。
木の陰にじっと隠れていた可愛らしいトカゲを発見!こちらは、国指定天然記念物の「キノボリトカゲ」です。今回は木には登らず葉っぱの上でちょこんと休憩。こんな希少生物とも出会えてしまうのがスゴイ!!
続いて、こちらの葉っぱ!見たことある方が多いのではないでしょうか?あの有名作品「となりのトトロ」で傘代わりになっていた葉っぱです!根の方が芋になっていますが、毒があって食べられないため名前は「クワズイモ」といいます。食べちゃいけないお芋だったとは知らずびっくり!ちなみにガイドさんは幼少期、実際にクワズイモの葉を傘代わりにしてよく歩いていたそうですよ♪本当に傘として使えるなんてスゴイですね!
森の中で意外と発見しやすいのがキノコ!中でも今回かなり印象的だったのがこの「アンズタケ」。実はこのキノコ食べられるんです!いやぁキノコは見た目によらないんですね(笑)知らなかったら絶対に毒キノコだと思いますよね。ガイドさんから聞いてびっくりでした!
森の中頃まで歩いてくると、オススメのフォトスポットが!よくパンフレットにも使用されるのがこの場所の景色!ヒカゲヘゴが大きく天に向かって伸び、壮大な金作原の様子がうかがえますよね!
ついに金作原の一番奥へ潜入!森の主とご対面!
金作原原生林は行き帰り同じ道を往復し散策します。その終着点にいた主をご紹介します。それがこちら、「オキナワウラジロガシ」です!大きく立派なこの木は奄美大島最大級の木!根っこが板のように飛び出ており、とても特徴的な形をしています。これは「板根(ばんこん)」といい、台風が多い奄美大島で倒れずに生きていくために成長した姿!植物ってその地の気候に合わせて生きていく術を身につけてすごいですね。
ちなみに先ほど紹介した「ヒカゲヘゴ」の板根がこちら!こちらは根っこではなく木の幹が板根化していました。この場所で生きてゆくために必要な変化だったのでしょう。植物の力強さにただただ感動です。
見るだけじゃない!音で分かる奄美大島の自然
金作原原生林に入ると様々な聞いたことがない鳴き声がたくさん聞こえてきます。
まずは奄美大島を代表する鳥「ルリカケス」。青とピンクの綺麗な見た目とは裏腹に、「ギャアー」と可愛らしくない声で鳴きます(笑)最初これが鳥の鳴き声だと知ったときかなり衝撃的でした(笑)
「ヒン!ヒン!」と鳥のように鳴くのが「オオシマゼミ」。奄美大島では12月までセミが鳴くとのことでびっくりです!!森全体にオオシマゼミの声が反響していて、奄美の自然をより身近に感じられますよ!
VR動画ではこのオオシマゼミの姿と声を撮影できましたのでよかったら見てみてください。
金作原原生林近くのおすすめグルメ
古仁屋直送 さしみや
金作原原生林から車で30分弱!古仁屋の港から直送でやってくる美味しいお魚をリーズナブルな価格でいただけます。
今回ランチでいただいたのが「マグロ丼」甘たれと黄身がマグロにかかっておりそれがマグロによく合う!!マグロも新鮮で全く臭みがなくとっても肉厚に切られており食べ応えがあります!おみそ汁までついて600円!衝撃の破格ですよね。この他の定食や丼もかなりリーズナブルな価格なので是非行って奄美の新鮮なお魚を堪能してください♪
金作原原生林に必要な持ち物
・雨具→突然天気が変わることもあるので持っていくと安心です。
・着替え→汗や雨のことを考え持っていると安心です。
・帽子→奄美大島は一年を通して気温が高いです。往復3時間の道のりなのであると安心です。
・飲み物→ありのままの自然を楽しむスポットなので自販機がありません。飲み物を持っていかれることをおすすめします。
・カメラ→金作原原生林の自然を是非思い出に残してください♪
金作原原生林での注意点
- 動植物は大切に
- ハブに気を付けて
- 服装に注意
・金作原原生林の自然はありのまま保存されており、これからも守っていかなければならない大切な自然です。動植物をとることは禁止です。
・奄美大島にはハブが生息しています。むやみやたらに茂みへと入って行くと噛まれてしまうこともあるので、ガイドさんと一緒に散策路を歩きましょう。
・ハブが出ることもあるので、長袖長ズボンは必須です。持ち物に雨具と書きましたが荷物を減らしたい方はゴアテックなど機能性上着を着ていくと便利です。実際に私も着ていきましたが荷物が減って助かりました。
まとめ
金作原原生林では、奄美大島などの亜熱帯地域でしか見られない動物や植物との出会いがあります。ガイドさんとともに金作原原生林を巡ったことで、とても詳しいお話を聞くことが出来たので、本当に行ってよかったと思いました。「どうしてこんな姿で植物が生えているのか?」そのような疑問をツアーに参加するまでは抱くことがありませんでした。しかし、今回奄美大島の自然について詳しいお話が聞けたことで自然について見方が変わり、現在も様々なことに気付くきっかけへと繋がりました。もともと自然が詳しい方もそうでない方も、訪れただけで世界の見方が変わりますよ!奄美大島へ行かれる際には、是非ツアーに組み込まれることをおすすめします!
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