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パタゴニア地方旅行体験記
当時私は、旅に出てからすでに1年以上が経ち、良くも悪くも旅慣れをしてしまっていました。歴史的建造物や絶景を見ることが日常化してしまい、新たな景色への感動が薄まってしまうのは、長期旅行者にはありがちな話です。そんな現状にモヤモヤした気持ちを抱いていた時、パタゴニアを訪れました。そこで今まで見たことのないようなスケールの大きな自然に圧倒され、旅を始めた頃の気持ちを思い出させてくれる経験となりました。
パタゴニア地方旅行について
- ここでしか見られない!スケールの大きすぎる美しい自然の景色!
- ロマン感じる陸路国境越え!アルゼンチンとチリの国境を往来!
- 現地ツアーも充実!ツアーでしかできない体験がたくさん!
日本のほぼ裏側、パタゴニアには思わず鳥肌が立つような、自然が作り出す絶景が広がっています。スケールの大きな自然は世界中にたくさんありますが、パタゴニアには、そんな絶景がそこら中にごろごろとあるのです。パタゴニア地方はアルゼンチンとチリにまたがり、南米南部に長く伸びる地域です。そのためパタゴニア旅行では、アルゼンチンとチリを行ったり来たりしながら、それぞれの国に点在する見所を周っていくことになります。何度経験しても、陸路の国境越えはワクワクするものです。旅行者の多いこの地方では各町に旅行会社がたくさんあり、ツアーも充実しています。
パタゴニア地方旅行のおすすめのスポット
ペンギン営巣地 ~プンタ・アレナス~
チリ側にあるプンタ・アレナスの街。ここにはペンギンの営巣地があり、野生のマゼランペンギンを見ることができます。望遠レンズを準備し、営巣地へ向かいました。そこはまさにペンギンの楽園です。野生ペンギンの保護のため、人間が近づきすぎないようにロープが張ってありました。ペンギンたちはさほど人間を気にする様子もなく、のびのびと暮らしています。ただただ可愛くてただただ癒される。そんな場所でした。
ペリト・モレノ氷河 ~ロス・グラシアレス国立公園~
ペリト・モレノ氷河は、アルゼンチン側にあるロス・グラシアレス国立公園で見ることができます。目の前に広がる巨大な氷河に思わず圧倒されます。空気を含まない澄んだ氷河は青い光にのみ反射することが、氷河が青く輝いて見える理由です。その姿は実に神秘的です。最大の見所は「大崩落」です。急に何かが爆発したような轟音が響き、巨大な氷の塊が湖へと崩れ落ちていきます。ペリト・モレノ氷河は、数万年前に降り積もった雪が氷河となり崩壊を繰り返しながら前へ移動していくことから「生きた氷河」と呼ばれています。今、目の前で崩れ落ちた氷河が数万年も前に作られたものだなんて、ロマンを感じずにはいられません。そのスケールの大きさや美しさは、言葉にならないほどの感動でした。売店では、氷河の氷を使ったウイスキーを飲むことができます。
フィッツロイトレッキング ~エル・チャルテン~
フィッツロイは、アウトドアブランド「patagonia」のロゴマークのモデルになった山です。アルゼンチン側の街、エル・チャルテンから歩いてすぐに入山できます。半日ルートや数日間のトレッキングルートなど色々なコースがあります。私は、旅中に仲良くなった友達数人と1泊2日のトレッキングに行きました。私が歩いたコースは険しい道が多い上に、食料や水、テントなどの荷物もあり、そこそこ体力が削られます。しかし、堂々とそびえたつフィッツロイを常に眺めながらのトレッキングはとても楽しく、途中で見られる湖や谷間を望む景色も絶景でした。夕方ごろキャンプサイトにテントを張り、みんなでフィッツロイを眺めながら飲むチリ産の白ワインは最高です。夕日で赤く染まるフィッツロイも神秘的でした。(朝日に照らされるフィッツロイはあいにくの天候で拝めませんでした)フィッツロイのトレッキングは私の中では、パタゴニア旅のハイライトとも言えるほど、心震わせる絶景との出会いの連続でした。
パタゴニア地方でのおすすめグルメ
チリで海鮮三昧 ~プエルト・モン~
チリ側に位置するプエルト・モン。正確にはパタゴニアには属しませんが、パタゴニアの玄関口と言われていてパタゴニア旅行では必ず通る街です。ここは海鮮が有名な港町で、地元の魚市場はまさにお魚天国。ウニ、サーモン、生牡蠣、南米ではなかなかお目にかかれない刺身までありました。しかも、価格もかなりお安いのです!チリ産の白ワインとの相性も抜群です!
パタゴニア地方にて宿泊したホテル
予約サイトや、街のツーリストインフォメーションを活用
基本的にはホステル予約サイトを利用し、移動する前日に次に行く街の宿を予約をしていました。個人で旅行する場合は、天候やバスの予約状況により予定が大きく変わることが多々あります。あまり前もって予約してしまっても、キャンセルしなくてはいけない場合もあることを心に留めておきましょう。後は、街のツーリストインフォメーションで希望に合った宿をいくつか紹介してもらったこともありました。
パタゴニア地方旅行にて利用した旅行代理店・ツアー
個人旅行
ツアーに参加したほうが良いかどうかは見所によって異なります。ペンギン営巣地とフィッツロイトレッキングは、個人でも全く問題ありませんでした。ペリト・モレノ氷河に関しては、ツアー参加が断然おすすめです。例えば、クルーズツアーでは、崩落する氷河を船に乗って間近で見ることができます。氷河トレッキングツアーでは、靴にアイゼンを付けて氷河の上を歩くことができるのです。私は旅費と時間の兼ね合いで断念しましたが、後になって氷河トレッキングツアーに参加しておけば良かったと、後悔しました。各町に訪れてから、旅行会社を周りどのように旅するかを決めてもいいかもしれません。
パタゴニア地方旅行に必要な持ち物
「トレッキング用品」「服装は重ね着で対応」「望遠レンズ」
パタゴニアの旅では、トレッキング用品がとても役に立ちます。しかしトレッキング用品と言っても、ピンキリ。何から揃えればいいの?と言う人は最低限、雨風に強い厚手のダウンジャケットとトレッキングシューズを用意しましょう。南北に長く伸びるパタゴニアでは場所によって気温が大きく違います。重ね着で温度調節ができる服装がおすすめです。ペンギンや氷河を撮るために、カメラの望遠レンズがあると写真の幅が広がって楽しいです。
パタゴニア地方旅行での注意点
- 訪れるなら夏がおすすめ!南半球の夏は11月から3月!
- 余裕のあるスケジュールを組みましょう!
- 物価が高い!十分な旅費を用意していきましょう!!
パタゴニアを旅するには、オンシーズンの夏が断然おすすめ。冬の時期は寒さも厳しく、トレッキングルートが閉まる場合も多いです。また、パタゴニア地域は都市間を結ぶバスの本数が少なく、予約が取りずらいことも。止む無く数日間移動できず、街に留まらなければいけないこともありました。余裕を持ったスケジュールを組むようにしてください。また各ツアー料金はそこそこ値が張るので、予算によっては取捨選択も必要かもしれません。当たり前ではありますが、旅費は多いに越したことはありません!
まとめ
大自然を前にすると、歴史背景や知識なんてものは一切必要なく、無条件に美しく感動できるものです。パタゴニアには、それだけスケールの大きい圧倒的な絶景が広がっていました。
この記事ではパタゴニアの魅力を厳選してご紹介しました。私はパタゴニア旅に約1ヶ月間かけましたが、かなり急ぎ足で周った方です。時間と旅費が限られていたので、断念した見所もたくさんあります。ここでご紹介したのも広大なパタゴニアの魅力のほんの一部です。旅費と時間を十分にとって、またいつか行きたい場所です。
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