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マテーラ旅行体験記
丘の上につくられた都市や地中海の絶景を一目この目で見てみたい!でもギリシャ文字は全く読めず、英語が通じるかも不安ということで友人と一緒にギリシャと南イタリア周遊の団体ツアーに参加しました。ギリシャから南イタリアへクルーズ船で上陸後、アルベロベッロ観光を経て、続いては・・・一面また違った絶景が広がっていました。ここでは、世界遺産マテーラの洞窟住居をご紹介します!
マテーラ旅行について
- 石灰岩をくり抜いてつくられた「サッシ」といわれる洞窟住居の景観に感動!
- 教会や大聖堂、洞窟の家の中などを観光して歴史を体感!
- 「サッシ」といわれる洞窟住居が見えるレストランでイタリア料理を堪能!
「サッシ」といわれるマテーラの洞窟住居は、石灰岩の浸食によって形成されたグラヴィナ渓谷にできた街です。この地に人々が住み着いたのは8~13世紀頃といわれ、旧石器時代の出土品も発見されています。17世紀には、バジリカータ州の州都に選ばれるまで繁栄し、人口が拡大するとともに貧富の差が生まれ、住環境の悪化に伴い乳児死亡率が増加。1950年代には住民を強制移住させ、街は廃墟となったそうです。現在は洞窟住居や岩窟教会などユニークな生活の様子が文化遺産として注目され、1993年には世界遺産に登録されています。そんな何とも異様な景観が広がる世界遺産マテーラの洞窟住居をご紹介します。
マテーラ旅行のおすすめのスポット
巨大な岩塊をくり抜いた「サンタ・マリア・デ・イドリス教会」
13世紀に建設された石造のドゥオモの南側サッソ・カヴェオーソ地区にひときわ目を引く巨大な岩塊をくり抜いて作られた教会があります。「サンタ・マリア・デ・イドリス教会」は、11世紀に建てられたといわれており、中には11~13世紀頃に描かれたフレスコ画が並んでいて、信仰の場であった様子が伺えます。内部の撮影は禁止になっているので、ぜひ一度訪れて鑑賞してみてください。
長い修復工事の末、再び扉が開かれた「マテーラ大聖堂」
「サッシ」の一番高いところにあるチヴィタ地区の中でもさらに一番高い場所に建てられたこの大聖堂の歴史は古く、完成したのは1270年だそうです。マドンナ・デッラ・ブルーナの指定の下で聖母マリアと聖ユースタスに捧げられています。外観はロマニコプリエーゼ(プーリアロマネスク)様式、内部はバロック様式となっています。13年間にわたる長い修復工事が終わり、2016年からは扉が開かれ、内部も見学できます。
グラヴィナ渓谷に今も残る数々の洞窟
マテーラの洞窟住居の街の裏側に広がるグラヴィナ渓谷には、マテーラの洞窟住居の起源ともいえる景観が残されています。グラヴィナ渓谷の岩肌には、今も多くの洞窟の姿が見えます。この「サッシ」に、8~13世紀に東方からイスラム勢力を逃れた修道僧が住み着き、130以上の洞窟住居を構えたのがはじまりといわれるマテーラの洞窟住居の街並み。マテーラ周囲からは、旧石器時代の出土品も発見されているため、かなり古くから人々が住んでいたと考えられているそうです。マテーラの洞窟住居と隣接するこの景観も貴重です。
マテーラでのおすすめグルメ
テラス席からマテーラのサッシの絶景「Il Terrazzino」
レストランの入り口に入るとマテーラの洞窟住居の街並みが一望できるレストランでアラビアータとメインは牛肉料理のイタリア料理をいただきました。店内は洞窟で、雰囲気がとても良いお店でした。料理も普通に美味しかったです。マテーラのバジリカータ州の名物パスタ料理「カヴァテッリ」や「サルシッチャ」(生ソーセージ)、「チャレッダ」といわれるパンは地方のイタリア人も買いにくるほどで、イタリアのIGP(特産品保護指定)認定を受けた名産品だそうです。残念ながら団体ツアーに参加だったので、食べられませんでしたがフリーで訪れた際にはぜひ食してみたいです。
マテーラでのおすすめのショッピングスポット
マテーラの洞窟住居の街並みに並ぶお店
マテーラでは、街並みを歩いているといろいろなお店がありますが、お土産屋さん的なお店はあまり見かけませんでした。イタリアのIGP(特産品保護指定)認定を受けた名産品マテーラの「チャレッダ」といわれるパンは、硬い外皮の中にしっとりもちもちの生地が詰まっていて、地方のイタリア人も買いに来るほどだそうです。1週間くらい日持ちするので、お土産に購入してみるのも良いかもしれません。
マテーラにて宿泊したホテル
ナポリのホテル
団体ツアーに参加したため、マテーラ観光後はナポリへ移動しての宿泊というプランでした。残念ながら、マテーラの洞窟住居には宿泊できませんでしたがマテーラの洞窟住居にもホテルがたくさんあり、宿泊できます。世界遺産に宿泊となると一見料金も高そうですが、高めからお手頃な価格のホテルまでさまざまです。フリーで訪れた際は、ぜひ洞窟ホテルに宿泊してみたいです。
マテーラ旅行にて利用した旅行代理店・ツアー
阪急交通社 ギリシャ&南イタリア9日間
ギリシャと南イタリアの旅行は、英語圏でもなく言葉の面で不安ということで友人と2人で団体ツアーに参加しました。早朝から深夜までのハードスケジュールの9日間でしたが、ギリシャも南イタリアも有名な観光地を周遊でき、充実した旅となりました。団体ツアーに参加すると、もっとゆっくり観光したい!と誰もが思うところですが・・・またの機会に今度はフリーで再訪したいと思える地がたくさんありました。
マテーラ旅行に必要な持ち物
マテーラに訪れたのは1月末だったので、日差しもそれほど強くなく、寒さもそれほど厳しくなく、お天気も比較的良くて観光しやすかったです。マテーラでは、日差しを妨げる木々などが少なくやや高地にあるため、冬の時期でも日焼け対策は必須でしょう。ゆるやかな登坂や下り坂の連続、足元が悪い場所も多いので履きなれた靴やスニーカーも必須です。
マテーラ旅行での注意点
- 登り坂と下り坂の連続、足元も悪いので歩きやすい靴がベスト!
- 写真撮影が禁止されている教会もあるので要注意!
- 夏は日差しが強くなるため、日焼け対策を忘れずに!
マテーラの洞窟住居では、登り坂と下り坂の連続です。階段も多く、結構歩いて足がクタクタになるので、履きなれた靴やスニーカーは必須です。写真撮影が禁止されている教会もあるので事前に調べて行くことをおすすめします。夏には日差しが強くなるので、日焼け対策を忘れずに!
まとめ
南イタリアのマテーラの洞窟住居についてご紹介しましたが、他では見られない異様な景観の街並みの魅力が伝わったでしょうか?団体ツアーに参加だったので、マテーラに宿泊することはできませんでしたが、マテーラの洞窟住居に宿泊することも可能ですので、ぜひ時間にゆとりがある旅で訪れた際には、洞窟住居に宿泊してみてはいかがでしょうか?
Good