目次
ティンプー旅行体験記
プナカから峠を超えてついに首都ティンプーにやってきました。
首都だけあり、メインストリートには車がたくさん走り、街を歩く人たちも少しおしゃれな感じがします。
空港で重そうな荷物を担いでふらついていた私に声をかけてくれたブータン人の男性にお世話になるという素敵な出会いもありました。
ティンプー旅行について
- まだまだのどかだけど、だいぶ都会のにおいがする街
- こんなに車が走っているのに手信号が一か所あるだけ
- 道行く人は老若男女美しい民族衣装を着用
高層ビルがあるわけではないし、ゆったりとしたのどかな雰囲気は他の街と変わらないけれど、プナカに比べたら格段に都会です。車も多く走り、道路わきにたくさん駐車もしてあるけれど、なんとこの国には信号が無いのです。メインストリートの大きな十字路の真ん中に手信号を出す人が1人いるだけなんです。それでも他のアジアの国と違い、みんなきちんと手信号を守って運転しているので事故が起こる気配は一切ありません。
また、街のほとんどの人は民族衣装を着用しています。伝統的な建築の街並みにとてもマッチしています。
ティンプー旅行のおすすめのスポット
ブータンの霞が関的な場所?大きなタシチョゾン
まさにブータンの政治、宗教の中心地ともいえる大きなゾンです。ガイドによると近くに国王のご住まいもあるとのこと。
政治がおこなわれているばしょなので中に入れる時間が決まっています。また、服装は他のゾンと比べても厳しくチェックされます。そして、入場のセキュリティもとても厳しいです。国王が近くにいらっしゃるのですから当然ですね。
中はとても広く、やはり素敵なブータン建築の建物が出迎えてくれます。白い壁と美しい木製の装飾は見ていても飽きることはありません。
昔ながらの市場、サブジマーケット
建物はコンクリートの2階建てですが、中で売られているものは素朴な物ばかりの市場です。野菜、肉、調味料(スパイス)などが売られています。
一般家庭に冷蔵庫があまり普及していないのかどうかわかりませんが、干し肉や乾燥した豆腐など、保存のきくものが多いようでした。
その他お祈り用のお香なども売られていてブータンの暮らしを垣間見ることができます。
番外・観光じゃ見られない一般のお宅を拝見
観光地でも、観光コースでもありませんが、偶然出会ってよくしていただいたブータン人の方のご自宅を見せていただくことができました。
さすがに写真撮影まではお願いできなかったのですが、集合住宅(マンション)のお宅は割と広く、中でもお祈りをする仏間がとっても広いことに驚きました。普通の部屋と同じくらいの大きさの部屋が丸ごと仏間になっていて、もちろんそこはお祈り以外に使われることはありません。
居間で家族が団らんする風景は日本とあまり変わりませんでした。(画像はご自宅訪問の後に連れて行ってもらったティンプーの夜景です。)
ティンプーでのおすすめグルメ
まるい揚げ物の中から辛くて酸っぱいものが!
街を散策していた時ふとのぞきこんだブータン風(?)カフェ。そこには男性が数人おしゃべりしながらくつろいでいました。1人で街歩きをする外国人の私が珍しかったのか、手招きしてくれました。
コーヒーと一緒に何やら見たことのないものを食べていたので興味津々で聞いてみたら、食べてごらんとすすめてくれました。基本的に揚げ物で素朴な味わいでおいしかったのですが、丸い小さな揚げ物を口に入れてかんだとたん、中から辛くて酸っぱい液体が!甘いと思っていたのでびっくりしているとみんなに笑われてしまいました。
ティンプーでのおすすめのショッピングスポット
メインストリートにお店がちらほら
自由行動が基本的にできない国なのでショッピングスポットはありません。
メインストリートには観光客向けではなく市民向けのカフェやスーパーがちらほらとあります。
お土産を買えるわけではありませんが、のぞくと素朴なお菓子が売っていたりと観光だけでは見えてこないブータンでの生活が見えてきてとても楽しいです。
民族衣装の布を売っている店に入ったら、その布で作られたかわいらしい巾着が売っていたのでお土産に買いました。
ティンプーにて宿泊したホテル
YEEDZIN GUEST HOUSE
一人旅の私にはもったいないくらい広いお部屋でした(シングルルームがないから一人旅は追加料金を支払わなければいけないのですが・・・
当然お湯も問題なく出るし、少し寒いと言えば毛布を追加で持ってきてくれたりとサービスも十分です。立地も、メインストリートから一本入ったところにあるので静かですしとても過ごしやすいホテルでした。
ティンプー旅行にて利用した旅行代理店・ツアー
Zhidey Bhutan Tours & Treks.
前回のプナカと同じ旅行会社です。
実は、ダメもとで街中を自由行動できないものか聞いてみたところ、観光地(ゾンや寺院など)の自由行動は不可能だけれども、街中を歩くくらいであればガイドがいなくても大丈夫とのことでしたので自由時間を作っていただきました。
そんな融通の利くとってもいい旅行会社です。おかげで、メインストリートを歩いてお店に入ってみたり、カフェに行ってみたりと、現地の人たちと触れ合う時間を作ることができました。
ティンプー旅行に必要な持ち物
ティンプーにいる限りは必要なものは特にありません。
基本的に自由時間がなく食べ物を自由に買って食べたりできませんので、日本からアメやスナックなどを持っていくと小腹がすいたときや、ガイドさんやドライバーさんとシェアしたりできてよいかもしれません。
気になる方は、ウェットティッシュを念のため持っていると安心かもしれません。
ティンプー旅行での注意点
- ゾンや寺院の中は服装に気を付けましょう
- ガイドさんは観光が終わると自宅に帰ってしまいます
- 食事で出てくるエマダツィは思いのほか辛いので少しずつ食べます
ガイドとドライバーは、観光後は自宅に帰ります(ティンプー以外では同じホテルのガイド用の部屋に泊まっているそうです)。ですので、基本トラブルは何にも起きませんがいざというときに近くにはいません。
食事はだいたいエマダツィという郷土料理が出てきます。とても辛い青唐辛子とチーズを和えたもので、ほんの少し食べただけでも本当に辛いので注意が必要です。
まとめ
ティンプーでは、思わぬ親切な人との出会いで観光では行くことのできない一般のお宅や山の上から夜景を見せてもらったりと本当に素晴らしい時間を過ごすことができました。
街のカフェで出会った男性たちもそうですが、本当に親切で穏やかな人ばかりの街です。
そして、誰もがみんな国王大好きと口にします。国王がいるからこの国は絶対大丈夫だと。
そんな素敵な国王に見守られているから人たちは穏やかで幸せだと言えるんだなと羨ましくなり、あやかろうと国王の顔写真のバッジをお土産に購入してきました。
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