目次
パロ旅行体験記
空港があるので旅の最初と最後に訪れることになるパロ。ちょうどティンプーとプナカの中間くらいの大きさの街は穏やかでゆっくりと時間が流れているようでした。
メインストリートで元気に遊ぶ子供たちの笑顔が印象的な街でした。
パロ旅行について
- 着陸が難しいと言われるブータン唯一の空港がある街
- 小さいけれど国立博物館でブータンについて学ぶ
- 街には元気に遊ぶ子供たちがたくさん
ブータン唯一の空港がここパロにあります。高地にある空港で着陸が難しいのだそうで無事着陸したときは拍手が起こったほどです。美しいブータン建築の空港建物も見どころです。
そして、パロにはこじんまりとした国立博物館がありブータンの歴史や人々の暮らし、切手の展示(ブータンは切手の発行が盛んのようです)などからブータンの様子を知ることができます。
また、街にはたくさんの子供たちが外で元気に遊んでいます。女の子はおままごと、男の子はサッカー、バレーボールをする高校生くらいの子たちなど、見ていてほほえましい光景です。
パロ旅行のおすすめのスポット
タクツァン僧院
ある意味こちらがブータン旅行のハイライトかもしれません。
崖の上、まさに断崖絶壁に建つ神聖な寺院が山の上にそびえています。麓から見上げると小さく見え、あそこまで登らなくちゃいけないのかとちょっとドン引きしました。中腹の山小屋で引き返すこともできるとガイドに言われたのですが、ここまで来たのならと頂上まで行くことに。
約3時間後、ようやく到着した寺院はまさに聖地でした。写真撮影不可能で、荷物の持ち込みもできない厳かな空間は静かで敬虔な仏教徒の多いブータンをよく表しているようでした。
キチュラカン
ブータンで一番古い寺院の一つと言われているキチュラカンは、ゾンと同じく白い壁が美しい建物です。観光客があまりいないのでゆったりと敷地内を散策できます。観光客よりは現地のお参りをしに来た人たちのほうが多いくらいです。ちょうどその時には桜によく似た花が満開で、白とピンクのコントラストがきれいでした。
私が訪れたときは、寺院の内部を拝観することはできませんでした。
パロゾン
国立博物館からも見えるパロゾンは川のほとり建っていました。やはり、観光客はあまりおらず、ゾン内で働く人たちとたまにすれ違う程度です。
このゾンは川の向こう岸から直結する橋を渡るのですが、木造で趣のある(おそらく伝統建築)その橋と川の風景がとてもきれいでした。
パロゾンではブータン最大の仏教のお祭りがおこなわれるそうです。
パロでのおすすめグルメ
全然グルメじゃないけれど、味の素とペコちゃんが!
ホテルで食べる料理はあまり変化がないので、番外編です。
自由時間に街をぷらぷらしていた時、ふと商店があったので入ってみました。大部分がインド製で、地元ブータンの食品などが並ぶ中に見慣れたものが。
なんと、味の素とペコちゃんがお店の目立つ位置に置いてあるのです。味の素が世界中で売られているのは知っていましたが、まさかブータンにまであるとは・・・それよりもペコちゃんに会えるなんて!!
日本の食品(おそらくタイ語のパッケージですが)なので他よりもかなり割高でした。
パロでのおすすめのショッピングスポット
メインストリートの中にあった民族衣装屋さん
ティンプーにもありましたが、パロにも民族衣装屋さんがありました。
観光客向けというよりは、市民が民族衣装を仕立てるお店の隅におみやげの手作り品や観光客向けの安い生地が置いてあるお店です。
女性用のキラが欲しかったのですが仕立てる時間もないため断念し、代わりにカラフルな生地でパッチワークにした手作り感満載のバッグが売っていたので買いました。実は少しお金が足りず、正直に店員さんにもうすぐ帰国するから今からお金を交換できなくてと言ったら、持っているお金でいいよとおまけしてくれました。
パロにて宿泊したホテル
Hotel Lhaki Yangchak
シンプルな街のホテルという感じです。
食堂はログハウスのようになっていて温かみのあるホテルでした。
ティンプーにいる以外はガイドとドライバーも同じホテル(のガイド専用部屋)に宿泊するので、1人旅の私に気を使って食事の時間に同席して話し相手になってくれました。旅行者と同じものは食べてはいけないそうで(旅行者用の食事は通常の食事と比べてやはり豪華なのだそうです)決して手は付けませんが、逆に旅行者には振舞われないバター茶などをこっそりと持ってきてくれました。
パロ旅行にて利用した旅行代理店・ツアー
Zhidey Bhutan Tours & Treks.
引き続き同じツアー会社のプライベートツアーです。
ここでも私のお願い聞いてくださり、パロの街中を自由に散策する時間を設けてくれました。床屋をのぞいたり、公園でぼーっとしたりと、楽しい時間を過ごすことができました。
国の政策でツアーに自由度があまりありませんし、ホテルの選択肢もあまりありません。
ですが、それでも何種類かプランを出してくださるし、最大限こちらの要望を聞いてくださろうとする姿勢がとても好印象な旅行会社でした。
パロ旅行に必要な持ち物
少し標高が高いので寒さ対策を忘れずにしましょう。
タクツァンに登るのであれば、本格的に数時間登山をするのでリュック、トレッキングシューズ、動きやすい服装、タオル等は必須です。旅をするときはショルダーバッグが定番の私は、まさかがっつりと登山をするとは思っておらず、リュックを持ってくるべきだったと後悔しました。
パロ旅行での注意点
- 標高2000mほどなので、高所に弱い方はゆっくりと動きましょう
- 観光客が少ないので街を歩くと眼立ちます
- タクツァンを訪れる予定の方はきちんとした登山の用意をしましょう
もともとブータンは観光客がたくさんいる国ではありませんが、パロもぽつぽつとしか観光客には出会えません。1人でメインストリートを歩いているともともと人も通も少ないですがだいぶ目立ちます。が、別に嫌な思いもしませんし注意するほどのことではありません。
あとは、高所に弱い方は少し息苦しく感じるかもしれませんのでゆっくりと行動しましょう。
まとめ
パロは、ティンプーと比べると小さい街ですが見どころはたくさんあります。
国唯一の空港がある地なので必ず訪れることになる街ですし、絶対に訪れてほしいです。
ブータン全体を通して、決して豊かな国ではないけれど、とにかく人々が穏やかで優しく、たくさんの人が1人旅だとわかると世話を焼いてくれました。
若い国王、その奥様、国王を退いた現国王のお父様が大好きで、誇りで、本当に幸せなんだと堂々と話してくれることが、世界一幸せな国と言われる理由なんだなと実感しました。
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