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プナカ旅行体験記
近年は「世界一幸せな国」としても有名になった国、ブータン。そんな風に言われるもっともっと前、子どもの頃からどうしても行ってみたかった国にようやく行くことができました。
憧れの国は、少し退屈だと思ってしまうほどにゆっくりと優しく時間が流れ、幸せをお裾分けしたもらったような気持ちになれる場所でした。
プナカ旅行について
- のどか、とにかくのどか、ひたすらにのどか
- 建物(ゾン)の装飾の細かさにホレボレ
- トンネルがないので何度も通る山越えが楽しい
空港にはお迎えが来ていて、まずは首都ティンプーではなくプナカに向かいました。
車から見る街並みは、あっという間に自然だらけになり、山道になり、人はほとんど歩いてさえいません。のどかという言葉以外は見つからないほどです。
そこに突如現れるゾンの美しさには本当に驚かされます。中に入ると色鮮やかで美しい装飾にうっとりします。
プナカ旅行のおすすめのスポット
車で一気に富士山級の峠越え、ドチュラ峠
首都ティンプーとプナカを結ぶ峠で標高3000mを超えます。車で登るので息苦しさはないのですがふとペットボトルを見るとパンパンになっていて標高がかなり高いと気が付きます。頂上はカフェや展望台があり、遠くにヒマラヤの山々を眺めることができ最高の気分です。
この峠には100基を超える仏塔、チョルテンが建てられています。風になびくストゥーパやチョルテンを見るとチベット仏教だなぁとしみじみ感じます。
チョルテンを早く見たくて小走りしたらガイドとドライバーに高山病になるから歩くようにと怒られてしまいました。
川のほとりに建つ美しいプナカゾン
川の中州、2つの川の合流地点に建つプナカゾンは遠くから眺めても美しい建物です。
(ゾンとは、ブータンにおいて政治を執り行う庁舎兼寺院のような場所です。各地方に設置されています。)
もちろん中も木造の細かい彫刻に鮮やかな色彩が施された美しい建物を眺めることができます。木造のせいか温かみがあります。
この時私は長袖長ズボンでしたので大丈夫でしたが、あまり露出の高い恰好では入れないようです。ガイドは入る前に服装を正し、正装をしていました。それくらい神聖な場所なんです。
崖の上に建つこれまた美しいウォンディフォダンゾン
プナカから車で少し走ったところにある小さな街ウォンディフォダンに建てられた、ウォンディフォダンゾン。こちらはプナカゾンと同じく1600年代に建てられた古いゾンです。
プナカゾンと比べると色彩も落ち着いてどちらかというと古さが際立つゾンです。
かつてブータンの東西交通の拠点となったゾンで建物の中の広場も広く、要衝としての役割を果たしていたことが伺えるそうです。
プナカでのおすすめグルメ
プナカに行く途中に寄った観光客用のレストラン
ご飯に、お肉や野菜を煮たものが出てきます。ご飯にかけて食べるのでスタイルとしてはインド料理、ネパール料理に近いのかもしれません。でも、カレーではなく辛さもありません。ドライバーさんの話では、ブータン人は辛い唐辛子をよく食べるそうなのですが観光客用レストランでは辛いものは出さず、万人受けするようにしているのだそうです。
ローカルフードを食べたい私にはがっかりでしたが、それでも素朴でおいしい料理でした。
プナカでのおすすめのショッピングスポット
ショッピングの時間はありませんでした。
というより、プナカにはショッピングスポットはないと思われます。
完全なツアーで、ホテルも途中に行くレストランも観光地も全てあらかじめ決められているので、自由時間というものが存在しません。プナカの街中に行くことはありませんでした。
よって、ショッピングどころか飲み物を買うことすらありませんでした。
プナカにて宿泊したホテル
ZANGDHOPELRI HOTEL
周囲には何もないような場所にぽつんとホテルがありました。そこのコテージがブータン1泊目のホテルです。普段の旅行でこんなに豪華なホテルに泊まることはほとんどないため贅沢な気分になりました(それでもスタンダードクラスなのですが・・・)。ネパールの隣国ではあるけれど停電もなければ茶色い水が出てくることもない、部屋は暖かい、と快適でした。食事もホテルで夕食、朝食完備なので困ることはありません。
プナカ旅行にて利用した旅行代理店・ツアー
Zhidey Bhutan Tours & Treks.
ブータン在住の日本人が経営する旅行代理店です。こちらの日程に合わせて個人ツアーを組んでくれます。ビザ取得の手続きもしてくれるので心強いです。自由に個人で観光することができない国なので、全てお任せとなります。
また、この国の旅行はホテル代などすべて含めて1日当たり2-3万円前後の費用がかかります。アジアとはいえ、観光業を国がコントロールしているので思った以上に費用がかかります。もちろんホテルのランクを上げることはできても、格安ホテルなどは存在しません。
プナカ旅行に必要な持ち物
特に必要なものはありませんが、標高が高いところは寒いので上着が1枚あるとよいでしょう。
全行程車での移動ですし、くねくねとした山道をひたすら走りますので車酔いをされる方は酔い止めがあるとよいかもしれません。
基本的に訪れるすべての場所が観光客向けなのでとてもきれいです。衛生面の心配もいりません。
プナカ旅行での注意点
- 自由行動はできません。ガイドとドライバーが必ず同行します。
- 他の国と比べると、寺院内のマナーが厳しめです。
- 峠の標高が高いので高山病に注意しましょう。
上でも書いていますが、この国は自由観光ができません。完全なるプライベートツアーで必ずガイドが同行します。
敬虔なチベット仏教徒が多いのか、寺院内では写真を撮影するのも遠慮してしまうほどの静かさです。マナーは守りましょう。
この国にトンネルは無く、ひたすら山越えをします。富士山よりも高いところを観光したりするのでうっかり走ったりしないようにしましょう。
まとめ
プナカはブータンの中でも古都にあたる街ですが、自然だらけでのどかな街でした。まさに秘境という言葉がピッタリくる感じです。
普段はツアーに参加することもなく個人旅行をしている私にとって、何もかも決められていてずっとガイドが同行するスタイルは少し窮屈でしたが、お任せできるって楽だなとも思えました。
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