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プラロルモ チューリップ祭(Messer Tulipano)へGO!
プラロルモはピエモンテ州の小都市。毎年咲き誇るチューリップ畑が有名で、期間中はテレビや雑誌でもたくさん紹介されます。「私もいつか行ってみたい!」思い切ってレンタカーでプラロルモへ行ってまいりました。
プラロルモ チューリップ祭(Messer Tulipano)とは!?
- 古城とお花畑の絶妙コラボにうっとり出来る点
- 春の花が咲き誇るヨーロッパの庭園を生で見学出来る点
- 街の人たちと交流しながら地元産グルメをチェックできる点
プラロルモのチューリップ祭は、正式名称を「メッセル・トゥリパーノ(Messer Tulipano)」といいます。街のシンボル「プラロルモ城(Castello di Pralormo)」で3月下旬から5月上旬にかけて行われるイベントは、北イタリアに春の訪れを告げる素敵なイベント!古城とお花畑の共演や、可愛らしい庭園、地元の特産品販売所などを、のんびりとした雰囲気の中で味わうことができます。
プラロルモ チューリップ祭(Messer Tulipano)の見所
プラロルモ城に咲き誇る満開のチューリップ
プラロルモのチューリップ祭では、75,000以上もの花々が、私たちを出迎えてくれます。メインはチューリップ。…といっても、普段私たちがよく見るチューリップはごくわずか。見たこともないような色、形をしたものもたくさん咲いているので、1つ1つ愛でながら「これ、チューリップかなぁ?」なんて語らうだけでも、春を満喫できます。イタリア語(英語)が分かる方は、花壇や木の幹に添えられた説明板もあわせてチェック!さらに花々への理解が深まることと思います。
プラロルモ城の見事なヨーロピアンガーデン
プラロルモ城の起源は13世紀にまで遡るそう。長い歴史の中で、その時々の城主によって増築や改築が繰り返され、何百年もの間、美しい姿が保たれています。特に1800年代に城のオーナーだったプラロルモ伯爵が、ヨーロッパ諸国の腕の立つ庭師たちに依頼し、庭園はイタリアじゅうをくぎ付けにする大変美しいものとなりました。イングリッシュガーデンならぬ?!イタリアンガーデン。自宅のガーデニングにも役立ちそうなレシピが見つかるかもしれません。
日本では見られないプラロルモの草花に興味深々
園内には珍しい色、形のチューリップのみならず、珍しい春の花もたくさん咲いていました。特に興味深かったのが、スイセン。日本でよく見る「白×黄」のニホンズイセンとは違い、ヨーロッパ原産のキズイセンがたくさん咲いていて、見ているだけで「イタリアに来たぞー!」という気持ちが高まりました。私は、残念ながら、あまり花に詳しくないのですが、花が好きな方は、もっともっと日本とイタリアの植生の違いを楽しめることと思います。
プラロルモのご当地グルメ&地元の人との素敵な交流
イベント期間中は庭園内の入口付近にテント小屋が並び、地元の人たちがチーズや卵、スパイスなどを売っていました。いわるゆ日本の朝市や直売所のようなものでしょうか…。店員さんはご高齢の方が中心の為、イタリア語しかできない方がほとんど。言葉が通じないことも何度もありましたが、それでもお互いニコニコしているだけで心が通い合い、とてもあたたかな気持ちになりました。テントには、ジェラート等のその場で楽しめるグルメもあるので是非立ち寄ってみてください。
プラロルモ城でさらにイタリア旅行気分を味わえます
イベント期間中はなんとプラロルモ城の中を見学することもできます。古城めぐりが好きな方にはもってこい。豪華絢爛なシャンデリアやカトラリー、調度品は、まるで絵本の中のヨーロッパのお姫様たちの世界を思い出します。イベントへの入場料の他に、お城へ入るための入場料が必要なのですが、イベント参加者は1ユーロの割引が適用されます。せっかくの機会なのでぜひ、時間に余裕がある方はセットで行ってみてはいかがでしょうか?
プラロルモ チューリップ祭(Messer Tulipano)の食
プラロルモを含むピエモンテ州は、農業や酪農業が盛んな州。特にお米、牛乳やチーズ等は、イタリア全土で親しまれています。さすが卵や牛乳、お野菜といったものはお土産にするのは難しそう…。ということで、旅の思い出にもぴったりの「花」にまつわるアイテムをチェックしてみてはいかがでしょうか。会場には地元産のハーブティ。ピエモンテ米や郷土菓子にエディブルフラワーを混ぜた製品などがあり、見た目も華やかでした。是非立ち寄ってみてください。
プラロルモ チューリップ祭(Messer Tulipano)持ち物
「花の図鑑」
チューリップ祭の会場内には、花壇や木の幹にイタリア語(ものによっては英語も併記有)の説明板があります。しかし、異国の言葉は1つ1つ読み進めるのが大変!もし花が好きで「せっかくなので今日見た花たちの理解をさらに深めたい!」という方は、日本から図鑑を持っていくと、その場でも帰国後もさらに楽しめるかもしれません。会場には花好きの外国人もたくさん!日本語で書かれた図鑑は、異文化交流のきっかけとしてもお役立ちです。
プラロルモ チューリップ祭(Messer Tulipano)注意点
「他の方とすれ違ったら笑顔でボンジョルノ!」
庭園内にはイタリア国内外からたくさんの人たちが、春の訪れを一目見ようとやってきます。すれ違いざまに向こうから「ボンジョルノ!」「コンニチハ!」なんて挨拶されることもしばしば。そんな時はもちろん、挨拶を返してあげてください。イタリアでは街でも店でも、人と会ったら挨拶をするのはマナー。出来たら積極的にこちらからも「ハロー!」「ボンジョルノ!」と挨拶をしましょう。
まとめ
これまで大都市ばかり旅行していた私は最初、小さな街を旅することが少し不安でしたが、プラロルモへ行ってみると想像以上に見どころがたくさん!イタリアの小さな街の魅力にすっかり魅せられてしまいました。最近ではNHKで放送している「小さな村の物語」を見ては、次に行く場所を決めるまでに…。プラロルモはピエモンテ州の州都トリノから、レンタカーで1時間ほどで行くことができます。是非、春に北イタリア旅行を計画されている方は足を伸ばしてみてはいかがでしょうか?
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