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寧波旅行体験記
友人に遊びにおいでよと誘われ、どこに住んでいるかもよくわからないまま二つ返事で行くことに決めた先が寧波でした。これといった観光都市ではないけれど、渋いお寺や広い公園など市民が憩う素敵なスポットがたくさんある、素の中国を感じることができる街でした。
寧波旅行について
- 上海から意外と近いんです~橋を渡ればあっという間
- 見どころは意外とたくさんあります~蒋介石の生家
- 観光地らしくない素の中国が見られます~のんびりと過ごす地元の人たち
聞いたこともないような地名ですが上海から意外と近く、長い長~い橋を車で渡ればあっという間に着いちゃう寧波。外国人観光客はほとんどいないので日本人ですら珍しいのかみんなニコニコと中国語で!?容赦なく話しかけてきてくれます。英語や日本語を耳にすることはほとんどなく、普通の中国人の暮らしが見られる素敵な街です。
寧波旅行のおすすめのスポット
上海と寧波を結ぶなが~~い杭州湾海上大橋
全長約35kmと、海上橋としては世界第二位の長さを誇る橋で上海と寧波を結びます。この二市は杭州湾を挟んでお隣同士なのですが、この橋ができるまではぐるっと400km湾を迂回しなければいけませんでした。が、この橋ができてからは湾を突っ切って120km程になりました。とはいえ、車で約3時間ほどかかりますが(さすが中国。広大です。)途中に展望台もあり、見渡す限り海、そこに一本の橋が通っている不思議な光景を堪能できます。
歴史の時間で習ったあの蒋介石の生家がこの街に!!
“歴史の教科書にも出てくる蒋介石の生家は現在は博物館になっています。当時のお金、農機具、馬車などの展示物がありと、まるで中国版民俗資料館のような感じです。もちろん蒋介石についての展示もあるのですが、なんせ説明が中国語オンリーなので何となくしかわかりませんでした。蒋介石そっくりさんと写真を撮るコーナーがあったりと中国らしさ満載です。
個人的に一番びっくりしたのは何といってもトイレです。長い側溝に水がちょろちょろと流れていて、つい立てが立っているだけのトイレ・・・鍵もなければ(そもそもドアがない)自分の風上の人のものが流れてくる・・・この旅一番の衝撃になってしまいました。”
ローカルスポット七塔寺、月湖は市民の憩いの場
街中を車で走っていると寧波で一番大きい寺院、七塔寺が見えてきます。中国らしい屋根の端が反りあがった寺院がいかにも中国らしく、大きくて荘厳です。地元の方たちに交じってお線香をあげたりと、まったりとした時間を過ごせます。さらには、街の中にどーんとある大きな池、月湖へ。この月湖はまさに市民の憩いの場のようでステテコにランニング姿のおじいちゃんが水辺で休んでいたり(なぜか爪切りをしている!)、ウェディングフォトの撮影をしていたりしていました。
寧波でのおすすめグルメ
海沿いの街だけにおいしい海鮮料理があちこちに!
食べることに必死で写真を撮り忘れるという大失敗を犯しましたが、それくらい連れて行ってもらう店どれもこれも本当においしいのが寧波です。寧波料理は基本的に辛くありません。とあるレストランは玄関がまるでちょっとした水族館のようで、食べたい魚を指定するスタイルでした。もちろん見たこともない魚もたくさんいて、さすが中国料理は奥が深いとしみじみ思いました。友人曰く、私はどんな食べ物もチャレンジしてくれるから嬉しいとのこと。実際、見た目に反しておいしいものばかりでしたのでどんどん食べていました。
寧波でのおすすめのショッピングスポット
おしゃれショッピングモール、天一広場
割と歴史的な建物が多い寧波の街の中に今風の巨大なショッピングモール、天一広場があります。ここにはスタバやZARAなど日本でもおなじみのお店もたくさん入っていてまさに買い物天国な場所です。屋外の広い広場で様々なイベントも行われるようで、買い物したり、休んだり、たくさんあるレストランで食事をしたりとたぶん一日中いても飽きません。
寧波にて宿泊したホテル
友人宅に民泊
今回の旅は友人宅に泊めてもらいました。新しいきれいなマンション住まいの友人宅は洋風スタイルのお部屋でした。日本のマンションの違いといえば、ドアを開けるとすぐ部屋で「玄関」がないこと。段差もないし、言わば部屋の隅に靴が脱いである状態でした。もう一つ驚いたことといえば、ガスコンロが中華料理屋さんで見るような超本格的な物だったこと。中華料理は火が命だそうで、いたって普通なのだそうです。そして、やはりトイレットペーパーは流してはいけない。うっかりポイっと便器に捨ててしまいそのたびに詰まらないように祈っていました。
寧波旅行にて利用した旅行代理店・ツアー
個人手配
今回の旅は個人手配とは言っても、友人が一緒だったのでほぼツアーのようなものでした。友人に会いに行くのがメインで観光スポットなんて何一つ調べずに行ったのですが、あちこち案内してもらい、友人のご両親に会ったり、おいしいレストランから露店まで普通の観光では行けないような場所に連れて行ってもらえて本当に楽しかったです。
寧波旅行に必要な持ち物
あまり観光地化していないせいなのか、食器類が少し汚いことがあります。そして、上記にも書きましたがまだまだ古いスタイルのトイレが多かったりします。ですのでウェットティッシュやティッシュペーパーを多めに持っていくといいかもしれません。中国人の友人ですら食器をお茶で洗っていたり、交換してもらっていたので日常茶飯事なのでしょう。
寧波旅行での注意点
- 観光地ではないので日本語はほぼ通じません
- 日本語どころか英語もほぼ通じません
- 商業都市なので空気が悪い時があります
日本語が通じることはほぼないと思っていいでしょう。英語は、たまに若い店員さんが話すことがありますが、基本的には通じないと思っていたほうがいいようです。ローカルなレストランほど英語のメニューがあることも少ないです。のどが痛くなるようなことはありませんが、星が見えなかったり、うっすら視界がぼやける日があります。
まとめ
寧波旅行は、観光するというよりはまさに普通の街に迷い込む感じです。だけどその分、普段の中国を味わうことができる素敵な場所です。店のおじさんやおばさんは、私が外国人だとわかると中国語でどんどん話しかけてきます。友人が通訳してくれるので「いい街ですね。大好きです」って伝えてもらうととてもうれしそうに笑って、またいつでもおいでと言ってくれるそんなあったかくて優しい場所でした。
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