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カルタゴ旅行体験記
カルタゴは首都チュニスから車で30分ほどの距離にある遺跡の街です。紀元前 1000 年頃にフェニキア人によって造られ、ここにはかつて勢力を誇ったカルタゴ帝国の中心がありました。遺跡の保存状態はあまり良くなかったのですが、古代人と同じ場所にいると思うと胸が熱くなったのを覚えています。
カルタゴ旅行について
- カルタゴ博物館でカルタゴで出土した遺物をじっくり堪能できる
- 観光スポットがまとまっているのでコンパクトに回れる
- 海辺の街・シディブ・サイドへも近く、まとめて観光が出来る
今回はチュニス郊外のガマルト(チュニスから車で30分ほど)を拠点にカルタゴとシディブ・サイドへ訪れました。カルタゴといえば将軍ハンニバルを思い浮かべる方も多いと思います。ハンニバルは紀元前247年にカルタゴで生まれました。ハンニバルが生まれた時、カルタゴはローマによる征服の危機に瀕していたといいます。今回はそんな歴史あるカルタゴの遺跡を紹介します。
カルタゴ旅行のおすすめのスポット
古代の出土品がずらりと並ぶカルタゴ博物館
カルタゴ博物館はチュニスのバルドー博物館と並んで、チュニジアの重要な考古学博物館の1つです。カルタゴの始まりは紀元前9世紀頃に海洋民族であるフェニキア人が植民都市を建設したことが始まりと言われています。この博物館にはカルタゴ遺跡で出土した像やモザイク、土器のかけらなど細かな遺物がたくさん展示されています。当時、地中海の交易を独占したカルタゴはその権益を巡り、大国ローマと3度のポエニ戦争で戦っています。遺跡からかつての栄華を垣間見ることができます。
カルタゴ遺跡・アントニウスの共同浴場跡
ポエニ戦争では将軍ハンニバルの活躍もあり、一時はローマ軍を追い詰めるまでいきましたが、最後はカルタゴは敗れてしまいます。その結果、街は徹底的に破壊され廃墟となりました。その廃墟となった街に塩までまかれた為、草木も生えなくなったといいます。ですがその100年後、カエサルとアウグストゥスによりカルタゴは再建され、フェニキア人の時代にもまして繁栄しました。このアントニウスの共同浴場跡は現在では柱や大きな石がごろごろと並ぶだけの場所ですが、その歴史を偲ぶことができます。
女神タニトに捧げられた子供たちの墓トフェと古代の軍港跡
女神タニトはカルタゴの守護神で、天と豊穣の神様です。カルタゴが都市国家だった頃、ここではタニト神に捧げるために幼児が犠牲となっていたといいます。そのためこのトフェは聖域となっています。お墓ということもあり、どこかひっそりとした空気が漂っていました。また、このトフェ近くにはカルタゴ時代の軍港が古代のままの円形の形で残っており、車窓から見ることができます。
カルタゴでのおすすめグルメ
地中海を見渡すシディブ・サイドのカフェにて一息
カルタゴからシディブ・サイドまでは車で約10分ほどの距離です。シディブ・サイドはチュニジアン・ブルーと呼ばれる青と白で街が統一されている景観が美しいところです。民家のドアやお土産屋をみながらメイン通りを歩き、ルー・ヘディ・ザルーク通りを突き当りまで進むとCAFE SIDI CHABAANEがあります。買い物に疲れたら、ここで地中海を眺めながらミントティーを飲んで、少し休憩していきましょう。
カルタゴでのおすすめのショッピングスポット
シディブ・サイドの街をブラブラ散歩
カルタゴにはショッピングスポットがあまりないのでシディブ・サイドの紹介をします。先述したようにここシディブ・サイドは青と白で街並みが統一されており、写真映えするスポットがたくさんあります。シディブ・サイドのカフェで休憩やランチを楽しんだ後はゆっくり買い物や散歩に出かけましょう。ファーティマの手と呼ばれるイスラム教のお守りのキーホルダーやチュニジアの民家のドアを模したハンドミラー、またシディブ・サイドで有名な鳥かごなど、かわいい雑貨がたくさんあります。見ているだけで楽しい時間が過ごせるまちです。
カルタゴにて宿泊したホテル
チュニス郊外のホテル EL MOURADI GAMMARTH
今回はカルタゴではなく、チュニス郊外のガマルトに宿泊しました。カルタゴからがマルトまでは車で約30分の距離で、がマルトは海沿いのリゾートエリアです。エルムラディとはチュニジア国内のチェーンホテルのようです。5つ星だけあって綺麗なホテルでした。朝食や夕食ビュッフェも種類豊富でホテル内のバーも雰囲気が良かったです。
カルタゴ旅行にて利用した旅行代理店・ツアー
阪急交通社
チュニジア周遊10日間のツアーに参加しました。チュニジアへの添乗も何度か経験がある方が添乗員さんで、とても頼りになりました。オリーブ畑をみると心が休まるとおっしゃっていて、個人的にもチュニジアがとても好きなようでした。ガイドさんたちとも上手く連携されており、ツアー中はとても安心して過ごすことが出来ました。
カルタゴ旅行に必要な持ち物
博物館などの屋内観光は良いですが、カルタゴ遺跡は基本的に野外の遺跡となるので、日陰がありません。そのため日焼け対策として日傘や帽子を持っていかれることをお勧めします。あとはシディブ・サイドの街並みは石畳なので、歩きやすく滑りにくいスニーカーで行かれることをお勧めします。また、小さいお店などはカードがまだ使えない場合があるので現金はしっかりと持っていかれることをお勧めします。
カルタゴ旅行での注意点
- シディブ・サイドは石畳なので歩きやすい靴で
- シディブ・サイドのお店やカフェは観光客向けなので少し物価が高め
- カルタゴ遺跡は基本日陰がないので日焼け対策を忘れずに
シディブ・サイドのお店やカフェはどうしても観光客向けなので、他の場所に比べて少し物価が高いです。その点だけ踏まえて買い物すると良いですね。あとはカルタゴ遺跡は規模が大きいのに基本的に外をみて回ります。そのためしっかとした日焼け対策をお勧めします。
まとめ
カルタゴは本当に遺跡の街という表現がぴったりな場所でした。実際の遺跡は柱しか残っていない所も多いので正直見応えにはかけるものがありますが、かつて繁栄していた都市国家があったのだと思うとロマンを感じました。そして、シディブ・サイドはとても素敵な場所で、もっとたくさんの写真を撮りたかったです。ここにもホテルがあるようだったので機会があればまたゆっくり散策してみたいと思いました。
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