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メルズーガ旅行体験記
中学生のころにサン・テグジュペリの「星の王子様」を読んでから、ずっと砂漠の世界に憧れていました。砂漠の街と呼ばれる岩砂漠には行ったことがあるものの、砂砂漠は初めてです。そこにはまるで物語の中に入り込んでしまったかのような、果てしなく続く砂の世界が広がっていました。
メルズーガ旅行について
- 壮大で美しすぎる!世界最大のサハラ砂漠の景色!!
- 砂漠キャンプは、以外と快適!美味しいごはんも!
- ベルベル衣装の貸し出しあり!砂漠の遊牧民になりきろう!
アフリカ大陸の3分の1の大きさを誇るサハラ砂漠。メルズーガの街からは、砂漠の中に泊ることのできるツアーが出ています。ツアーで宿泊するキャンプは、思っていたよりかはだいぶ快適です。モロッコの伝統料理も楽しめますし、満足度の高いツアーです。ツアーによっては砂漠の民、ベルベル民族の衣装レンタルもあります。遊牧民になったつもりで、一面の砂砂漠を存分に楽しみましょう。
サハラ砂漠ツアーの楽しみ方
ラクダに乗って街を出発!一面の砂漠を目指す
サハラ砂漠ツアーは、小さな砂漠の街メルズーガから始まります。街の外れからラクダに乗り、砂で出来た家々を通り過ぎるとそこはもう一面の砂漠。水がなく乾燥した砂漠でも、ところどころ雑草が力強く生えています。荒々しい砂の丘をラクダに乗って、いくつも越えていきます。砂漠の中では、今どの辺りを歩いているのかどのくらい進んだのか、見当もつきません。ラクダ使いは太陽の位置を見て、足を進めていきます。ラクダに乗って歩くこと1時間半ほど、今日泊る砂漠キャンプに到着です。
美しい砂漠を思う存分満喫する!
いくつもの砂の丘を越えてきたので、一体どのあたりに位置するのか全く分かりませんが、今日泊る砂漠キャンプに到着しました。ラクダから降りて、思い思いに一面の砂漠を楽しみます。サハラ砂漠の砂の粒子は非常に細かく、砂というよりまるで水のような感覚。小さな砂丘を登るにも、思いっきり地面を蹴って駆け上がらないと足が取られて上に登ることができません。小高い丘に登って砂の世界を見渡します。そこは途方に暮れるほどのどこまでも続く砂の世界が広がります。まるで世界中が砂に埋もれてしまったかのような感覚さえしてきます。風が作り出す砂の模様は美しく、芸術的です。
夕日で染まる砂漠、満点の星空、朝日に照らされる砂漠
一番高そうな砂丘に登り夕日を鑑賞します。オレンジ色のサハラ砂漠が夕日で赤く染まり幻想的です。やがて完全に日が暮れ、闇に包まれるサハラ砂漠。目印になるものは、ポツンと佇むキャンプからの微かな光だけです。ひとたび迷子になれば、二度と戻ってくることはできない、恐怖すら覚えます。
日が暮れると今度は星空です。無数の星が夜空を照らします。ちょっと気持ち悪いくらいの星の数で、流れ星も見ることができました。
早朝は、まだ薄暗い時間から砂の丘に登ります。はるか遠くに見える地平線から少しづつ顔を出す朝日はとても神秘的でした。しっかりとその美しい光景を目に焼き付けました。
サハラ砂漠ツアーにておすすめのグルメ
星空とベルベル音楽が最高のスパイス 伝統的なモロッコ料理
サハラ砂漠ツアーには、夕食も含まれています。日が暮れたら一度砂漠キャンプ戻り、夕食の時間です。モロッコの伝統料理クスクスやタジン鍋が出てきました。キャンプの真ん中に集まり、多国籍な旅行者と輪になって食事を食べます。ベルベル人のパフォーマーがどこからかやってきて、星空のもとベルベル音楽の演奏が始まります。星空と砂漠と、ベルベル音楽と、世界中から集まった旅行者との交流、それらすべてがモロッコ料理の最高のスパイスとなり幸せな時間を過ごしました。
サハラ砂漠ツアーにて宿泊したホテル
砂漠のど真ん中 砂漠キャンプ
砂漠の中にポツンとテントが設営されています。真ん中に四角形の空間ができるように、四方にテントが張られていて、うまいこと風がしのげるようになっています。テントの中には固いベッドが3~4台置かれているだけですが、砂漠の中のテントとしては充分です。照り付ける太陽で汗ばむ日中に比べ、砂漠の夜は少し肌寒いくらいで、用意されていた毛布をかぶって寝ました。テントを出てすぐのところに簡易トイレも設営されていて、思っていたよりもずっと快適です。当たり前ですが、Wi-Fiはありません(笑)
サハラ砂漠ツアーにて利用した旅行代理店・ツアー
1泊2日ツアー
メルズーガの宿で、砂漠ツアーに申し込みました。ツアー内容はどこで申し込んでも大きく違いはありません。1泊2日と2泊3日のツアーがありますが、私の感想としては1泊2日でも充分。砂漠ツアー中はシャワーは浴びれませんし、快適とは言え砂漠キャンプで2泊はちょっときついなというのが、正直な感想です。またラクダの乗り心地は決して良いとは言えず、お尻へのダメージを考えると1泊2日が妥当かなというのが私の見解です。
サハラ砂漠ツアーの必要な持ち物
「カメラを入れる透明のビニール袋」「長袖長ズボン」
砂からカメラを守るための、透明のビニール袋は必須です。砂漠は昼夜の寒暖差が激しく、夜はかなり冷え込みます。パーカーやウインドブレーカーなど風をしのげる服装を用意しましょう。壮大な砂漠を撮影する広角レンズや星空を撮影できる機材があるといいと思います。
サハラ砂漠ツアーでの注意点
- サハラ砂漠の砂はすごく細かい!砂からカメラを守りましょう!
- 必要最低限の荷物でツアーに参加しましょう!
- ラクダでお尻が壊滅状態になる人も!覚悟が必要!
サハラ砂漠の砂の粒子は非常に細かいので、カメラなどの電子機器は絶対に透明のビニール袋に入れた状態で使用しましょう。油断すると一瞬で高価なカメラがおじゃんです。ツアーに参加する際はメルズーガの宿に荷物を置き、必要最低限の荷物でツアーに参加しましょう。私の場合は、カメラ、歯ブラシ、コンタクトレンズ、ウェットティッシュ、水だけを小さなポシェットにいれて持っていきました。人によっては、ラクダの移動によってお尻に大きなダメージを受けます。一緒に参加した主人は、痛みで2~3日は変な歩き方をしていました。
まとめ
私たちが生きている地球のどこかに、あんなにも美しい砂の世界が広がっているなんて、なんてロマンチックなのでしょうか。長年の夢だったサハラ砂漠は、期待を裏切りませんでした。むしろ想像をはるかに超えるものさえありました。自然の作り出す壮大な砂の世界には、人間に恐怖をも感じさせるほどのスケールと美しさがありました。ありきたりな言葉ではありますが、一生の思い出になりました。
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