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ポンペイ旅行体験記
数年前、団体ツアーで初めて訪れたポンペイ遺跡。その時は残念ながら、滞在時間が1時間だったので、消化不良のままの帰国でした。「もっとじっくり見たい!」今回、思い切って足を伸ばしましたので、その時の旅行記をご紹介します。
ポンペイ旅行について
- ポンペイ遺跡の中にみる、当時の人たちの愉快な人間模様
- 悠久の時を感じる遺跡×ヴェスヴィオ山とのコラボレーション
- 日本とイタリアの当時の生活の違いを比べられる点
歴史の時間に学んだポンペイ遺跡は、どことなく悲しい印象。79年にヴェスヴィオ山が噴火し、逃げ遅れた人たちの姿形がわかる遺跡がある、悲しくて怖い場所のように思っていました。しかし、いざ行ってみるとなんだかクスッと笑える遺跡もたくさん!当時の人たちの今とほとんど変わらない人間模様や生活スタイルを見て取ることができ、あっという間に帰りの時間となってしまいました。遺跡から望むヴェスヴィオ山の風景も必見。日本の弥生時代との違いも味わいながら楽しめる点も魅力です。
ポンペイ旅行のおすすめのスポット
パン屋さんに居酒屋さん!ポンペイにある日常風景
ポンペイ遺跡の中で、特に驚いたものの一つが、当時のお店の跡。パン屋さん(Casa del Forno/カーザ・デル・フォルノ)や居酒屋さん(Taberna/タベルナ)といった、今でも日常生活に欠かせないお店たちが、当時のポンペイにもあったそうで、その跡がしっかりと残っていました。パン屋さんのかまどに、鍋代わりの穴。想像以上にしっかりと残っているため、見ているだけで一瞬でポンペイの人たちの時代へ、タイムスリップすることが出来ます。
巨大な円形闘技場(アンフィテアートロ・ディ・ポンペイ)
円形闘技場(Anfiteatro di Pompei)は、入口のあるマリーナ門(Porta Marina/ポルタ・マリーナ)見て、一番奥にあります。初ポンペイの時は、手前しか見て回れなかった為、奥にこんな素晴らしいものがあるということに、今回本当に驚きました。この闘技場はなんと現役で野外劇場として利用されており、この日も裏に、コンサート用の音響設備がたくさん置いてありました。入口からゆっくり歩いて30分ほどで行くことが出来ますので、時間がある方は、是非足を伸ばしてみてください。
愛犬家の方は共感できること間違いなし!「猛犬注意」のモザイク
ポンペイ遺跡の中で、特に人気のもののひとつが豪邸の家の前に敷かれた「CAVE CANEM (カウェー・カネム/猛犬注意)」のモザイクです。ポンペイ遺跡にあるものは実はレプリカなのですが、1000年以上前の人が、犬を飼っていたということ自体に私はとにかく驚きました。このモザイクは、家や車用のサインプレートとなってお土産としてたくさん売られていました。ワンちゃんを飼っている方へのお土産に最適!ぜひ合わせてチェックしてみてください。
ポンペイでのおすすめグルメ
ポンペイ遺跡内の休憩所
ポンペイ遺跡はとにかく広い!外でゆっくりご当地メニューを食べるのもですが、個人的にはこの日はサクっとエネルギーチャージして、遺跡見学に時間を割いた方が良いかと思います。遺跡内にはベネトン社が経営する休憩ポイント(Punto ristoro)の「オートグリル(Autogrill)」があります。イタリアの高速のパーキングエリアなどではお馴染みの施設で、ピザ、ジェラート、ドリンクといった、ひととおりのメニューが食べられますよ!味もおいしいのでオススメです。
ポンペイでのおすすめのショッピングスポット
駅前の土産物店
ポンペイ遺跡の内のお土産物やさん(BOOKSHOP)も魅力的でしたが、ちょっとしたお土産品を手頃な値段で買いたい方は、ポンペイ遺跡駅(Pompei Scavi/ポンペイ・スカーヴィ)から遺跡入口までの道に、縁日のようにたくさんテント小屋の土産物店が出ているので、そちらも便利です。写真はこの地に伝わる魔除けのお守りとマグネット。これ以外にもポンペイ遺跡をモチーフにしたマグネットや置物などもたくさんあります。「あぁ、これ見たね!」なんて、見て回るだけでも楽しめました。
ポンペイにて宿泊したホテル
Eurostars Hotel Excelsior(ユーロスター・ホテル・エクセルシオール)
私たちは翌日ナポリ観光を楽しみたかったため、ナポリ市内に宿泊しました。ユーロスター・ホテル・エクセルシオールは、駅からタクシーで20分ほど。サンタルチア港沿いのホテルです。本当は駅前の方が楽かとも思ったのですが、ナポリ市内はサンタルチア港周辺の方が駅前よりもまだ治安が良いと聞き、こちらのホテルにしました。駅からのアクセスは決して良いとはいえませんが、朝食会場からの眺めが素敵&なにより怖い思いもせず、安心して宿泊出来たので、ここで良かったと思っています。
ポンペイ旅行にて利用した旅行代理店・ツアー
個人手配
私たちはナポリ・ガリバルディ駅(Napoli Garibaldi)から列車でポンペイ遺跡駅に行きました。乗り換えなしで40分ほどで到着し、駅から遺跡の入口までも徒歩で1-2分ほどの距離だったので、全く迷わず行くことができました。一方で、ナポリ・ガリバルディ駅構内と車内の雰囲気が結構悪い印象…。海外旅行経験があまりない方や、少しでも不安のある方は、迷わずタクシーや現地発着の団体ツアー等で行くことをオススメします。
ポンペイ旅行に必要な持ち物
「日本語のガイドブック」
遺跡周辺にはイタリア語、英語の案内板がたくさんあります。また入口で簡単な案内パンフレットももらえます。しかしながら、専門用語が多い!ということで、予習復習するためにも、ポンペイ遺跡にまつわる日本語のガイドブックを1冊用意しておくとさらに理解が深まると思います。当日までに手に入らなかった場合は、施設内の「BOOKSHOP」でもお買い求めいただけます。
ポンペイ旅行での注意点
- 春~秋は男性も日焼け止めを塗って行くと安心です
- ペットボトル、水筒など、水分補給アイテムをお忘れなく
- スニーカーで行くと安心安全に散策出来ます
春先から秋にかけてポンペイ遺跡に行く方は、日焼け止めを是非お持ちください。遺跡は全体的に白っぽいため、想像以上に照り返しがキツいです。また、給水エリアも少ないのでペットボトルの水や水筒を持っていると安心です。加え、スニーカーで行くのが大正解。遺跡はいわずもがな、石畳です。1つ1つの石が大きいため、ヒールが溝にすっぽりはまると、なかなか取り出すことができません。
まとめ
今日も修復や発掘作業が続けられているポンペイ遺跡は、実はまだまだ見学できないエリアがたくさんあります。ということで、これから先も、行く度に新しいポンペイ遺跡の姿に出会えることでしょう。行く季節や年齢によっても違った印象を持つポンペイ遺跡は、まるで、噛めば噛むほど味が出てくるスルメのよう。是非「一生に一度!」と言わず、機会があれば何度でも足を運んでみてください。
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