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ペトラ旅行体験記
いつか行ってみたかったペトラ。ツアーで行くのも高いし…と躊躇していましたが、アンマンからレンタカーで行けると分かり、計画が進みだしました。アンマンからペトラ往復400Km超のドライバーは旦那。初の海外レンタカーがまさかヨルダンになるとは…。国際免許を取っていざ出発です。
ペトラ旅行について
- 世界遺産に登録されているインディ・ジョーンズの世界
- 意外と近い。日本から3泊5日で行くことも可能。
- レンタカーすればヨルダンの小さな町の雰囲気も楽しめる。
切り立つ崖に挟まれた狭い通路を進んでいくと、突然目の前に現れるスケールの大きな美しい神殿。インディ・ジョーンズに出てきたあのシーンで一躍有名になったペトラ。世界遺産にも登録されています。映画で見たあのシーンを自分の目で見る感動はひとしおです。ヨルダンというと遠い気がしますが、エミレーツ航空深夜便を利用すれば3泊5日でも十分に往復できる距離です。
ペトラ旅行のおすすめのスポット
インディ・ジョーンズの舞台となったエル・ハズネ
ペトラの入場料は50JD(8000円ほど)。高いですが、その価値ありです。エル・ハズネまではゲートから約2㎞ほどの距離。シークと呼ばれる断崖絶壁に挟まれた狭い道は雰囲気満点で、この先にエル・ハズネがあるのかと思うとワクワク感が高まります。探検隊のようにシークを進んでいくと、前方にちらりと見えてくるエル・ハズネ。興奮MAX!こんな岩の裂け目にどうしてこれを作ろうと思ったのか…。すごすぎます。中には入れませんが、記念撮影タイムを楽しみ(ラクダと一緒に記念撮影もできます)、満喫した後は更にペトラの奥へ進みます。
更に奥地にあるエド・ディルへ、ロバで行ってみました
エル・ハズネから3Km弱の距離にあるエド・ディル。平地だったら楽々歩けるのでしょうけど、足元は岩砂漠。そして階段。そして真冬なのに日差しがきつくて暑い。自分の足で行きたかったけど、ラクダやロバ引きが盛んな誘いに負けて往路はロバで行くことに。階段900段もあるって言うんですもん。二人で20JD(3500円位)。階段もロバさん任せで楽々かと思いきや、ロデオみたいで大揺れのスリル。楽しくはありましたが。エド・ディルの入り口でロバと別れ(そこからがまた長かった)、やっとの思いで撮影スポットに到着。ここは本当に達成感あり。徒歩だったらもっとかも。ちなみに帰りは2時間かかりました。
曜日限定でのお楽しみ、ペトラ・バイ・ナイト
夜ライトアップされたエル・ハズネを見学するもの。決まった曜日しか開催していないので、見たいなら入念に計画する必要アリです。私たちはスケジュールの関係上、大晦日の昼にペトラに行き、更に夜にまた行くという強行軍でした。チケットは17JDでロバより安い(笑)。20時にゲートがオープンするので、それまで夕食を済ませていざ出発。昼間と一転して寒い。ダウンを着込んでいきました。シークの両脇にライトが置かれ、なんだか夜のオリエンテーリングみたいで2Kmの距離も苦になりません。エル・ハズネに着くと幻想的にライトアップされた神秘的な姿にうっとり。それを取り囲むように観光客が円座になって座り、菅と弦によるアラビアン・ミュージックのミニコンサートがありました。素敵だったのですが、強行軍の私たちには心地よすぎてウトウト…。
ペトラでのおすすめグルメ
エド・ディルの近くにあるカフェ
エド・ディルからの帰り道に立ち寄ったカフェです。立地はエド・ディルの真ん前という、ベストポジションです。ここまでたくさん歩いたのでちょうどよい休憩所となりました。景色もよくずっと座っていたかった…。こちらには、アフリカ近辺でよく見かける「ビターレモン」が売られており、懐かしくついつい飲んでしまいました。
ペトラへのドライブ
アンマン空港からペトラへレンタカーで移動、その珍道中
エルサレムからヨルダンに戻って来て空港までタクシーで行き、空港でレンタカーをピックアップしました。事前にEurope Carで予約したエコノミーカーはKIAでした。ペトラまではデザートハイウェイを200Kmほど南下。私たちは途中、カラク城に立ち寄ったので、カラクからはハイウェイを離れて下道を延々とドライブしました。時間はかかりましたが、雰囲気の良い道で、ヨルダンの人々の日常生活を垣間見られた、良い機会でした。と喜んでいたのもここまでで、ペトラのホテルに着くとなんとレンタカーがパンク。ホテルの人にお金を払って応急処置はお願いしたものの、トランクにあったスペアタイヤもボロボロで使い物にならず、アンマンに戻る前に一番近いEurope Carのオフィスがあるアカバまでひとっ走り(といっても片道200Km)して修理する羽目になったのでした(アカバへはペトラから移動する日の午前中に行ってきました)。
ペトラにて宿泊したホテル
ペトラ・ムーン・ホテル
ペトラ遺跡のゲートに一番近いのは「ペトラ・ゲストハウス」でしたが、お値段が倍だったので3番目くらいにゲートに近いこちらのホテルを選びました。レンタカーで到着してみると、12月30日のハイシーズンということもあり、何とオーバーブック。着いたのが18時過ぎでしたからね…。案内された先は何と「ペトラ・ゲストハウス」で内心ラッキー!でした(疲れてたので即寝、ホテルを楽しむ余裕なしでしたが)。しかも当日の夕食は「ペトラ・ムーン・ホテル」のビュッフェをタダでご馳走いただき、前述のレンタカーパンクの修理もお願いし、荷物までも代替ホテルに運んでもらい、至れり尽くせりでした。2泊目はちゃんと「ムーン・ホテル」に戻ってきましたよ。この時の荷物の移動ももちろんやって頂きました。マネージャーからはお手紙まで頂き、むしろこちらが恐縮するほど親切にして頂きました。ありがとうございました。
ペトラ旅行にて利用した旅行代理店・ツアー
個人手配
レンタカーという手段を得たことで、個人旅行で行ける範囲が拡大しました(800Km超運転した旦那にも感謝です)。バスよりも正確で、タクシーよりも安く、好きな場所で止まったりできる。当時は私はペーパードライバーでしたが、運転経験を積んだ今なら旦那と交代で運転したりして、また違った楽しみ方ができるんだろうなと思います。車のパンクなんて、運転歴20年の旦那も初めてだと言っていたくらいレアな経験を、まさか海外発レンタカーで、しかもヨルダンで経験するとは…。こんなハプニングも個人手配ならではです(笑)。
ペトラ旅行に必要な持ち物
ペトラ遺跡はとにかく歩きます。そして足場が悪いです。活動量計によると、この日私たちは何と2万歩歩いてました!履きなれた軽いスニーカーがマストです。急な階段や勾配、崖っぷちスレスレの場所もあるので、ショルダーバッグではなくリュックがいいです。また、真冬でも、昼間は暑くなります。寒さに強い外国人は半袖の人も見受けました。寒がりの私でも薄手の長袖でも暑いくらいでした。逆に夜の冷え込みはダウンレベルなので、寒暖差を考慮した服装がいいですね。
ペトラ旅行での注意点
- レンタカーの際はスペアタイヤ有無、タイヤの状態も確認しましょう
- エド・ディルからの戻りは登山の下山レベル、足に来ます。
- 1日がかりの長丁場となります、水やスナックをお忘れなく。
ヨルダンの道路事情は悪くはないですが、タイヤが古いのかもしれません。タイヤの状態の確認は必須です。また、遺跡内はとても広く、全部回ろうと思ったら時間も体力も足りません。写真撮影に時間がかかるのと、足元の悪さ&暑さで思うより体力が奪われますので、余裕を持って回りましょう。
まとめ
ペトラではパンクにオーバーブックと、今まで経験のなかった事態に見舞われましたが、ホテルの人がきちんと対応してくれたおかげでいやな思いをすることもなく、いいお土産話になりました。あれから数年たった今となっていは、ペトラ遺跡の感動よりもパンク事件の方が記憶に残っているくらいです。それと同じくらい鮮明に覚えているのが、カラク→ペトラの道中で通り過ぎた、ヨルダンの小さな町の夕暮れ。ドライブ中に見た光景ですが、綺麗だったなぁと。レンタカーの旅にはまりそうな予感です。
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