目次
バラナシ旅行体験記
「臭い、汚い、けたたましい」頭文字のKをとって、インドの3Kと旅人の間では言われています。中でもバラナシは間違いなく最もカオスな街ですが、なぜか多くの人を惹きつけて離さない、不思議なパワーみなぎる場所です。今回はそんなバラナシの魅力をお伝えしていきます。
バラナシ旅行について
- すべてを受け入れる聖なるガンジス川
- 思わず笑ってしまうほどにカオスな世界
- おちゃめで時々ウソもついちゃうインド人
ガンジス川沿いに位置するバラナシの街は、ヒンドゥー教の聖地です。ガンジス川で沐浴することを夢見て、国内中から多くのインド人が訪れます。街の様子はとにかくカオス。道は牛の糞だらけ、数えきれないほどの牛が我が物顔で街を歩き、行く手を防ぎます。そこら中で鳴り響くクラクション、「オレ、羽賀研二とトモダチ!」などと訳の分からない嘘で話しかけてくるインド人、混沌とした街中でのんびりとチャイを飲むインド人。バラナシを初めて訪れる人は、戸惑い尻込みしてしまうかもしれません。しかしバラナシを満喫するコツは、カオスを受け入れ思いっきり楽しむことです。
バラナシ旅行のおすすめのスポット
ガートをお散歩 ガンジス川と共に生きる人々
毎朝、川沿いのガートを散歩することがバラナシでの日課でした。ガンジス川で沐浴をし祈りを捧げる人、川で洗濯をする人、歯磨きをする人、体を洗う人、ガートに洗濯を干す人、新聞を読む人。バラナシの人々は、いつでもガンジス川に寄り添い、大切に思い、共に生きています。ガートを歩いているとそんな人々の暮らしを見ることができるのです。
ガンジス川で朝日を拝み 夕方のプジャーを見学する
ボートに乗り、ガンジス川の上で朝日を拝むことができます。もちろん岸からも朝日を見ることができますが、せっかくならば聖なるガンジス川の水上から朝日を見るのも貴重な体験になります。ボートに乗るには、岸にいるボート乗りと直接交渉するか、宿や旅行会社のツアーに参加する必要があります。日没後は毎晩、川沿いでプジャーという礼拝の儀式が行われています(時期によります)。多くのヒンドゥー教が集まり、蝋燭を灯し祈りを捧げる光景は、幻想的な雰囲気に包まれています。
電車に乗って次の街へ
ぜひ、ローカルな列車での移動にも挑戦してみてください。こちらももれなくカオスです。早朝や夕方に駅を訪れると、駅構内に乗客持参の布団が敷き詰められており、この時点でかなり衝撃的です。こうして列車の到着を待ちます。列車がホームに停まると、我先にと一斉になだれ込み、乗車率は150%以上。列車のドアは閉まりません。3人掛けシートに7人も座っていたりと、かなり面白い体験ができます。列車は車両ごとにクラスが区切られています。運賃もそれぞれ違いますが、上のクラスの列車を利用すればそれなりに快適な列車の旅をすることもできます。
バラナシでのおすすめグルメ
ブルーラッシー
バラナシでは有名なラッシー屋さんで、ガンジス川沿いの火葬場へ続く路地にあります。毎日のようにラッシーを飲みにいっていたのですが、バラナシの路地は迷路のように入り組んでいるので、いつも辿り着くのに苦労していました。とにかく種類が豊富なので日替わりで色々試してみてください。私のお気に入りはチョコレートラッシーです。値段は約120円ほどとかなりお得です。
バラナシでのおすすめのショッピングスポット
路地裏にある小さなお土産屋さん
写真はガートに続くメインストリートで、インド人向けのお店が並びます。外国人旅行者向けのクオリティ高いお土産屋は、細く入り組んだ路地にあります。バラナシは布製品が有名で、質の高いカシミアのお店が何件かあり、日本では1万円近くするようなカシミアの布を数千円で購入することができます。私は3本ほどストールに仕立ててもらい、数年経った今でも愛用しています。色々な種類のスパイスや、インドチャイもインドならではのお土産なのでおすすめです
バラナシにて宿泊したホテル
久美子の家
ガンジス川沿いにある日本人宿です。インド人と結婚し、バラナシに長いこと住んでいる日本人、久美子さんが経営しています。日本の旅番組などでも取り上げられており、昔、長渕つよしが宿泊したことでも有名です。宿は古く、清潔感はあまりありません。バラナシには次々と新しく宿ができているようなので、宿は新しく設備の行き届いたところのほうが良いかもしれません。
バラナシ旅行にて利用した旅行代理店・ツアー
個人手配
朝日を見るボートツアーはトラブルを避けるために、ツアーに参加することを強くお勧めします。インド人との交渉はなかなか骨が折れますし、ツアー代金自体もそんなに高くありません。それ以外では、特にツアーに参加する必要はありません。バラナシでの滞在時間をたっぷりとって、自由にガートを歩き、のんびりガンジス川を眺め、気の向くままに旅をすることをおすすめします。
バラナシ旅行に必要な持ち物
強力な蚊よけスプレーは、絶対に必要です。また、バラナシでは多くの旅行者がかなりの確率でお腹を壊します。しかし日本の胃腸薬はあまり効き目がありません。インドに到着したら、予めインドの薬局で胃腸薬を購入し常備しておくことを強くおすすめします。抗生物質は日本から持っていきましょう。盗難も多いのでマネーベルトを付けて貴重品を管理しましょう。
バラナシ旅行での注意点
- 治安はそんなに良くない!性犯罪が多発しています!
- 肌の露出は控えましょう!女性は長ズボン必須!
- バラナシではマリファナが合法ですが、安易に手を出さないように!
旅行者を狙った痴漢は日常的に見られます。近年、性犯罪による殺人なども起きています。夜道は絶対に1人で歩かないこと、肌の露出は控えるなど、自分の身は自分で守りましょう。女性は長ズボンは必須です。バラナシの街ではマリファナが合法化されておりで、マリファナ入りラッシーやクッキーが売られていたり、街中で売人から盛んに声をかけられます。安易に手を出さないようにしましょう。
まとめ
バラナシはただカオスなだけの街ではなく、不思議な魅力がありました。私もバラナシの魅力に取り憑かれた旅人の1人で、バラナシへの来訪歴は4度に上ります。この街には、ガンジス川と共に生き、ガンジス川と共に死ぬヒンドゥー教徒たちの姿がありました。そして輪廻転生を信じる彼らは、再び生まれ変わるのです。ヒンドゥー教の精神は私にはよく理解できないけれど、そんな光景を見ていて考えさせられるものがありました。
この記事へのコメントはありません。