目次
年越し花火に行ってきました!
新年の迎え方は国によって様々で、日本と全く異なる過ごし方に驚くことも多いですよね。今回は以前にアイスランド旅行で訪れた年越し花火を紹介します。BSの紀行番組で知って以来ずっと見てみたかった憧れの景色を実際に目にして、忘れられない新年の幕開けとなりました。
年越し花火とは
- 一般家庭や街中から打ちあがる「感謝」の花火
- アイスランド全人口の2/3が暮らすレイキャビクは特に圧巻
- 展望台ペルトランからは360度の花火が見渡せる
美しくも厳しい自然環境のアイスランドでは、レスキュー隊の存在が欠かせません。雪崩や海難事故に巻き込まれた住人や旅行者の救助活動を、なんとボランティアで行っています。そんなレスキュー隊への感謝のしるしとして、人々は毎年末に打ち上げ花火を大量購入。その売り上げがレスキュー隊の活動維持費になるという仕組みです。花火は大みそかの夜~年明けにかけて各家庭から打ち上げられ、特に人口の集中する首都・レイキャビクのものは圧巻!街全体が花火の光に包まれます。
年越し花火の見どころ
ペルトランから見る360度の花火!
私はアイスランド旅行中に現地発着バスツアーを利用し鑑賞しました。レイキャビク中心部にあるピックアップ場所から花火を見渡せる展望台ペルトランに連れて行ってもらえます。ペルトランはレイキャビク市街地から少し離れた高台にあり、360度の花火を見渡すことが出来ます。日本の花火大会の様にプロが打ち上げる訳ではないので、花火の形はいびつだったり、たまに不発だったり(笑)。でも街の至る場所から打ちあがる無数の花火は、鳴り止むことがなく大迫力でした。
待ち時間はあたたかい館内で過ごしてもOK
展望台ペルトランにはバスツアー参加者に配られるチケットで入館。花火は暗くなると常に街のどこかしらで打ち上がっているのですが、数が増えてくるのは23時を過ぎてから。なので開始を待つあいだコーヒーを飲みながら館内で過ごしてもOKです。1番盛り上がりを見せるのは23:45頃~年が変わる瞬間!シャンパンが配られ、みんな知らない参加者同士で新年を祝う姿が印象的でした。
かがり火の鑑賞もオススメ
アイスランドには大みそかの夜にその年の不用品を燃やす風習があり、レイキャビク郊外ではかがり火イベントも開催されます。私が参加したツアーにも「かがり火鑑賞」が含まれており、レイキャビクでのピックアップ後、花火が始まる前の時間に案内されました。かがり火の炎は想像していた以上に大きく燃えさかっていて見応えたっぷり!寒いアイスランドの夜に火のぬくもりと偉大さを感じられました。
レイキャビクの中心ハットルグリムス教会
レイキャビクの中心にそびえる白い大きな建物はハットルグリムス教会。溶けて固まったマグマにインスピレーションを受けてデザインされた外観が特徴的で、レイキャビクのランドマークとなっています。花火が本格的に始まるとこの辺り一帯近づくことが難しいほどの賑わいなので、ゆっくり見たい方は日中や夕方の間に訪れておきましょう。なお筆者が訪れた際は、大みそかの礼拝のタイミングだったため内部見学できませんでした。内部や塔からの展望を見たい方は公式サイトで営業日時の確認をオススメします。
前後の日程はオーロラチャンス!?
北極圏の国アイスランドでは10~2月頃にかけてオーロラが発生します。アイスランドはカナダのイエローナイフなどと比べ気温が低すぎず体力面においては比較的楽にオーロラを待てる場所だといわれています。 年越し花火の日は空が賑やかすぎるためオーロラを見るのは難しいですが、前後の日程でチャレンジしてみても良いかもしれません♪ 自力で光が少ない郊外へ行くか、現地発着のオーロラ鑑賞ツアーを利用する方法もアリ。ちなみに筆者は花火の翌日にケプラヴィーク空港周辺から見ようと数時間外で粘ったのですが、残念ながら見られず。(写真は鑑賞のために宿泊したケプラヴィークのホテルです) 見れるかどうかはその日の気候と運任せですが、もし見れたらきっと一生の思い出になるはず。
年越し花火で見つけたグルメ
ホットドッグ店バイヤリンス・ベストゥ・ピルスル
日本の花火大会のようなグルメ屋台がずらっと並ぶ様子は見られませんが、レイキャビクの港の近くに人気のホットドッグスタンドがあります。ぜひ花火ツアー参加前の腹ごしらえとして訪れてみてはいかがでしょう。クリントン元アメリカ合衆国大統領やヘビーメタルバンド・メタリカのジェイムズ・ヘットフィールドも訪れたことがあるという有名店。羊肉をベースとしたソーセージに合わせた少し甘みのあるソースが特徴的で、クセになる美味しさです。
年越し花火に必要なアイテム・服装・その他
オーロラが見れる街の中では温暖といえど、やはり夜は0℃を下回る気温なので防寒対策を十分おこなっていきましょう。丈の長いコート・手袋・マフラー・帽子(できれば耳まで覆えるもの)。カイロもあると便利です。ただし移動中のバスやペルトラン館内は温かいので調節しやすいものが良いと思います。また、透明のゴーグルを持って行っておくと火の粉から目を守れるうえに防寒にもなるのでオススメです。
年越し花火での注意点
展望台から鑑賞するにはあまり危険は感じませんでしたが、レイキャビク中心部は色んな方向から火の粉が飛んでくるカオスな状態。ゴーグルを装着し、あまり花火が乱発している場所には近づかないなどして、自分の身を守りましょう。また、年越し花火ツアーは真夜中に終了するためツアーバスから降りた後ホテルに戻る手段を考えておきましょう。ツアーバスが近くに停車してくれるホテルに宿泊するのが無難です。
まとめ
大みそかという限られた夜に、一斉に打ち上がる無数の花火。360度花火の光に包まれるレイキャビクの街は言葉にならない絶景でした。国民の「今年も無事に過ごせて良かった」という思いや新年への希望が詰まっているからだと思います。また安心して海外に行けるようになったら、私も「無事に来れて良かった」という感謝を持って参加したいと思います。
この記事へのコメントはありません。