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サンクトペテルブルク旅行体験記
実は今回の旅はキジー島がメインで、サンクトペテルブルクはそのついでです(笑)。旦那の知合いが駐在しており、その人に会うことを目的に、観光は軽目に。私は過去に2回来たからいいですが、芸術に無関心な旦那は天下のエルミタージュもスキップです(汗)。たったの1泊でゆる~く回ったサンクト+弾丸で行ったキジー島の旅行記です。
サンクトペテルブルク旅行について
- ロシアだけどロシアじゃない⁉ヨーロッパのような街並みが楽しい。
- 有名な見どころが徒歩圏内に集中しているので、短期間でも楽しめる。
- 意外とアクセスが便利で行きやすい、サンクトペテルブルグ。
サンクトペテルブルクはロシアの中で一番ヨーロッパに近く、その影響を受けている都市です。目抜き通りであるネフスキー大通りを中心に観光名所が集まっているので、2日間でも徒歩で十分回れました。また、日本からの直行便はありませんが、モスクワからは1時間に1本は航空便があります。第3国経由で直接サンクトペテルブルクに入ることも可能です。私たちはドバイ経由でサンクト入りしました。陸路なら、モスクワから電車で(夜行列車もあり)、またはヘルシンキからの列車もあるので(所要たった2時間ほど!)、アクセスには不自由しません。ヨーロッパへ行くのと同じ感覚です。
サンクトペテルブルク旅行のおすすめのスポット
血の上の救世主教会(スパース・ナ・クラヴィ)
カラフルな玉ねぎ型ドームがシンボルのインパクトのある外見です。モスクワのワシーリー寺院と似ていますが、別物です。運河沿いに建っており、ネフスキー大通りから運河を見やると遠くに見えます。内部は装飾が美しいらしいのですが、残念ながら私たちはスルー。しかし、夜闇や朝霧に浮かび上がる幻想的な様子を眺められただけで満足です。次回は是非内部を見たいものです…!
展望台からはサンクトペテルブルクの街並みが一望できるイサク寺院
黄金屋根が印象的な寺院です。観光客も多いですが、中は広いのであまり気になりません。内部は壁一面に描かれたイコン(宗教画)がとても美しく、一見の価値ありです。またこの教会は上に展望デッキがあり、有料で上ることができます。エレベーターがなく、徒歩でらせん階段を延々と上るので大変ですが、街を一望できるので是非上ってみることをお勧めします。
サンクトペテルブルクからキジー島への小旅行
キジー島はサンクトペテルブルクから列車で8時間ほどのところにあるペトロザヴォーツクから、更に高速ジェット船で1時間ほどのところにある島です。往復とも夜行列車を利用し、現地滞在は日中のみという0泊3日の強行ですが、死ぬまでに行きたい場所の一つでした。この島にある教会群は釘を1本も使わず作られているのです。そしてその異形のシルエットのインパクトは見たらもう忘れられない…。現地ではガイドさんが案内してくれて1時間ほど周り、ランチとお土産屋さんを周って帰りのフェリーに乗り込みました。個人旅行でも行けますので、時間があれば是非!
サンクトペテルブルクでのおすすめグルメ
カリンカ・マリンカ
旦那の知人の駐在員が連れて行ってくれたお店です。半地下にあるこじんまりしたロシア料理店で、恐らく外国人向けなのでしょう。ボルシチなど典型的なロシア料理が楽しめます。途中でアコーディオンとバラライカを持ったミュージシャンによるロシア音楽の生演奏も披露されて、異国情緒を盛り上げてくれます。味は普通においしいのですが、接客が不愛想ですが(ロシアでは普通なのかも)、英語は通じるので外国人には入りやすいかもしれません。
コーフェ・ハウス
ロシア版のドトール的な存在のチェーン店のコーヒーショップです。早朝から開いているので、朝近所を散歩した後に訪れました。雰囲気は正にカフェという感じで、セルフサービスではないものの、メニュー内容は想像を大きく外れません。旦那はパニーニ、私はロシアの朝食の定番・シルニキを注文しました。届いたパニーニ―を食べた旦那が微妙な表情をしているので理由を聞くと、チョコソースだと思ったのが酸っぱかった(バルサミコだった)ので驚いたようです。シルニキは酸味のあるパンケーキで、最初は酸っぱさに戸惑うものの、だんだん癖になる味です。ロシアの食はどうも酸味が多い気がします。
サンクトペテルブルクでのおすすめのショッピングスポット
ゴスチーヌィ・ドヴォール
ネフスキー大通り沿いにある、老舗のショッピングモールです。15年ほど前に来たときはまだ昭和感?漂うちょっとレトロで薄暗く、ジメっとした感じの建物だったのですが、今は改装されてアーケードも綺麗になって…。ただ、歩ている人が思ったより少ない?昔はここが賑わいのトップでしたが、今はお店も増えていますからね。内部にはいろんな小売店が入っています。どこも綺麗にリノベーションされており、清潔で明るい雰囲気に生まれ変わっていました!今回はサックリとしか見られなかったのですが、日用品から高級品、お土産までありとあらゆるお店が並び、隅々まで見ると1日がかりのレベルです。
サンクトペテルブルクにて宿泊したホテル
ホテル・スリー・モスタ
1泊だけなので、観光名所に近くてお値段もほどほどなところ、という条件で選びましたが、当たりでした!立地は申し分なく「血の上の救世主教会」まで徒歩5分ほど。運河沿いにあり、静かで風光明媚な場所でした。また、予約した後にホテル⇔空港の送迎はどうですか?というメールまで届き、ちょうどお願いしようと思っていたので助かりました。無料のWi-Fiが使えたのもありがたかったです。部屋の写真は撮り忘れてしまいましたが、こじんまりとはしていましたがベッドは大きかったです!
番外編・夜行列車(サンクトペテルブルグ→ペトロザヴォーツク)
ロシア旅には欠かせない夜行列車体験です。今回利用したのは4人用のコンパートメントとなった2等車で、1人分の広さしかない狭い通路沿いに、各「部屋」への扉が面しています。扉を開けると2段ベッドが両側に2つ。とはいえ、ベッド化するのは寝るときだけで、就寝時刻まではカウチとして使用。出発して間もなく車掌さんがシーツセットを配りに来るので、自分でベッドメイキングします。戸惑う私たちに、同室になったお姉さんがやり方を教えてくれました。まるで林間学校…。連結部分にはサモワール(ポット)もあり、紅茶など自由に作れます。
サンクトペテルブルク旅行にて利用した旅行代理店・ツアー
個人手配
自分の休みに合わせて自由に日程を決められるのが個人旅行の最大の長所だと思います。今回は9日間でキジー島含む5都市をめぐる強行軍でした。最も苦労したのはロシアの列車手配とキジー島のフェリー手配です。列車手配は公式サイトだとカード決済がうまくいかず、手数料を払って別サイトで手配。フェリー手配は現地代理店に予約を依頼したら、OKと返事が来て安心していました。が、出発前々日にリコンファームすると、「フェリーの運航はない」との返事が。慌てて何度かメールすると「フェリーが出ることになった」と二転三転し、結局何だったのか…⁉
サンクトペテルブルク旅行に必要な持ち物
先進国でインフラも整っていますし、特に用意するものはないですが、一般市民には英語は浸透していないので、ロシア語会話帳的なものは必須です。また、夜行列車に乗る場合は紅茶を飲むためのコップやティーバッグ、車内で飲食するためのカトラリー類、カップ麺や非常食用ご飯、スナックがあれば気分も盛り上がりますし、同室の人と仲良くなれるきっかけにもなるかもしれません。ちなみに食堂車もあるので、無くても飢えることはありません。
サンクトペテルブルク旅行での注意点
- 入国カードは自動で印刷されて渡されるので、なくさないように。
- 地下鉄に乗るときは切符ではなくジェトンを買います。
- 地下鉄の入口・出口は分かれていて逆流不可。
普通出入国カードは手書き記入して入国時に提出しますが、サンクトペテルブルク含むロシアの空港ではパスポートを出すと係員が印字して半券を渡してくれます。出国時に必要なのでなくさないように!また、地下鉄乗車時は切符ではなくジェトンというゲーセンのコインみたいなものを購入し、改札口に入れて通過します。距離関わらず1乗車1ジェトンです。地下鉄の入口・出口はしっかり分かれていて逆流不可なので、流れに沿って進みましょう。
まとめ
サンクトペテルブルクで1泊、車中2泊の強行軍で心配でしたがふたを開けてみるととても楽しかったです!特に夜行列車は同室者との一期一会や、何気に居心地の良い車内、そして窓からの景色に旅情そそられ、また乗りたくなること請け合いです!サンクトペテルブルク自体はロシアというよりヨーロッパなので、ロシアに旧ソ連のイメージを持っているとびっくりすると思います。それほど垢ぬけた街ですが、町中にトロリーブスが走っていたりとロシアの片鱗は多々見られるので、エルミタージュや観光名所だけではなく、街並み堪能も楽しいと思います。
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