イスラム世界の文化的中心地として栄えた茶色い街 「 ブハラ 」| トラベルダイアリー

イスラム世界の文化的中心地として栄えた茶色い街 「 ブハラ 」

目次

ブハラ旅行体験記

2500年もの歴史を秘めているブハラ。シルクロードの面影が残存しているといわれるブハラの街並みは、16世紀に再びよみがえり、今日までほとんど変化していないそうです。そんな歴史的なブハラの街、実は雑貨天国でもあるんです!そんな魅力的なブハラをご紹介します。

ブハラ旅行について

おすすめのポイント
  1. 2500年の歴史あるイスラム建築様式の建物が数多くみられる
  2. 絨毯やスザニなどアンティークな雑貨好きにはたまらない雑貨天国
  3. ラビハウズ(池)を眺めながら、ゆったりウズベク料理を堪能

ウズベキスタンのヒヴァやサマルカンドには似つかない建築様式の建物が多いブハラ。ターコイズブルーの目立った装飾はありませんが、日干し煉瓦で造られた模様がなんとも見事!日本では見ることが出来ない砂漠にふさわしい茶色い街の景色がなんとも絵になります。歴史的な建物を見ながら、実は買い物天国でもあるブハラ!絨毯やスザニ(刺繍布)をはじめ、さまざまな雑貨の宝庫。1日では時間が足りないかも?!

ブハラ旅行のおすすめのスポット

ブハラのシンボル!最も高いカラーン・ミナレット

”カラーン”とはタジク語で”大きい”という意味。ブハラは、ウズベキスタンの中でもタジク人が多く住んでいます。ブハラのどの場所からも見えるこのミナレット(塔)の高さは46m、塔の中には105段のらせん階段があり、登ることも出来ます。塔の外壁は14層の帯状で構成されていて、煉瓦の異なった積み上げ方のみで描き出された模様が何とも見ごたえがあります。このミナレットにもさまざまな伝説が残されています。

ブハラ発祥の地に建てられたのブハラの王様が住んでいたアルク城

このアルク城の地がブハラ発祥の地といわれており、2000年以上の歴史がある地。その地に建設されたこのアルク城はブハラのハーン(王様)や家族などが住んでいた場所。ハーンや家族の部屋以外にも謁見部屋、モスク(礼拝所)、造幣所や監獄、職人の工房などの部屋がありました。アルク城の上から見渡すブハラの茶色い街の景色はまた何とも言えない絶景です。その城を人目見ようとウズベキスタン各地からも足を運ぶ人々が多いです。

ブハラの王様の夏の宮殿 ” スィトライ・マヒ・ホサ宮殿 ”

” 月と星の宮殿 ”という美しい名の1911年にロシアの建築家とブハラの職人の手によって建てられた宮殿。この宮殿にあるシャンデリアのために中央アジアで最初の発電機が置かれたそう。宮殿内には数多くの部屋がありますが、謁見部屋や応接間などの壁や天井の細かく鮮やかな装飾は必見です!王様が使用していたといわれる西洋の調度品や中国、日本の陶器なども展示されています。

ブハラでのおすすめグルメ

ラビハウズ(池)のほとりでケバブやコゾンショルパを堪能

ブハラの観光地、旧市街の中心に位置する大きな池、” ラビハウズ “。1620年に造られたラビハウズを囲んでメドレセ(イスラム教の学校)やカフェ、レストランなどが立ち並んでいます。池のまわりには、樹齢何百年にもなるような大きな木が日差しから守ってくれています。乾燥している気候のため、暑い中でも日陰に入ると涼しいウズベキスタン。池のほとりで食するビールとケバブ、小さな土鍋のスープは絶品です!

ブハラでのおすすめのショッピングスポット

16世紀当初から宝石や帽子などの専門店が多くあった市場” タキ ”

16世紀当初は、高価な珍しい宝石類やさまざまな帽子、金の売買などで多くの人々が集まっていた場所 ” タキ ”。いくつもの丸屋根から成り立っていて、職人の工房も数多く存在しています。アンティークものが好きな人にはイチオシの場所。スザニや絨毯、もしくはアンティークピアスなどお気に入りの一点を見つけてみては?!(ブハラは他のメドレセ内でもスザニが多く販売されています。スザニを購入したいなら、ブハラで探してみるのが良いでしょう。)

ブハラにて宿泊したホテル

観光に便利な中心地にあるオマール・ハイヤーム

ショッピングスポットでご紹介した ” タキ ”の南西と観光に便利な位置にある3つ星ホテル。周辺が観光スポットのため、夏の暑い日などは、日中ホテルで休憩し、早朝や夕方から観光するには最適な場所にあります。通りの向かい側には、ブハラでしか購入出来ない職人の手作りハサミ店があります。鳥や魚をモチーフにちたさまざまな形のハサミ。あなたもお気に入りのハサミを見つけてみては?!

ブハラ旅行にて利用した旅行代理店・ツアー

個人手配

遺跡や建造物などがあるのはブハラの中でも旧市街。観光客が多い旧市街では、比較的英語が通じるので個人旅行が好きな方はガイドブックを手に周遊してみるのも良いでしょう。ブハラには日本センターもあり、日本語学習者も増えているため、ガイドブックを手にして歩いていると突然日本語で話しかけられることもあるかもしれませんよ♪そんな出会いがまた一層思い出深い旅行にしてくれるかもしれません。

ブハラ旅行に必要な持ち物

ウズベキスタンは、どの地でも冬以外の観光シーズンは日差しが強いので日焼け・日よけ対策が必須!日焼け・日差し対策グッズ(日焼け止め・日傘・帽子・サングラス等)、ウエットティッシュ、エコバック、歩きやすい靴(スニーカーなどがベスト)、胃腸薬、夏でもパーカーなど(朝晩の寒暖差が激しいため夜は肌寒いことも)。また、ついつい美味しい果物を食べすぎてしまったり、全体的に油っぽい料理も多いので、胃腸の調子が乱れやすいことも・・・胃腸薬を持参して、快適な旅行を !

ブハラ旅行での注意点

ブハラ旅行での注意点
  1. 油っぽい料理が多いので食べ過ぎ飲みすぎには要注意!
  2. 夏の美味しい果物や生野菜料理は控えめに !
  3. 乾燥しているため、汗の量は少ないけれどこまめに水分補給を !

ウズベキスタンの料理は比較的日本人の口に合い、また果物も甘くて美味しいため、ついつい食べ過ぎ・飲みすぎてしまいがちですが、胃腸の調子が乱れやすいので十分注意してください ! 乾燥しているため、暑くても日本と比較すると汗の量は少ないかもしれませんが、脱水になりやすいため、こまめに水分補給を忘れずに!

まとめ

雑貨好きな人にとっては、ブハラの旧市街は遺跡のみではなく、買い物も十分楽しめる場所だと思います。時間に余裕がある人は、陶器で有名な街、ギジュドゥヴァン(ブハラから車で45分程度にある)へ足を運んでみると素敵な陶器との出会いが待っているかもしれません。「ウズベキスタンについて」等、もっとご興味のある方は投稿者へお気軽にご連絡ください。

 

N.mikako日本語通訳・ガイド 

投稿者の過去記事

ウズベキスタンのホラズム州トルクメニスタンとの国境沿いの村に住んでいるウズベク人と結婚し、現在中央アジアで最初に登録された世界遺産「イチャン・カラ」で日本語通訳・ガイドの仕事をしています。
「ヒヴァについて」「ウズベキスタンについて」「村の生活」などにご興味のある方はこちらからお気軽にご連絡ください。https://sehrlixiva.wordpress.com/

コメント

    • t&k
    • 2021年 8月 31日 3:11pm

    natukasii
    desu

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