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サンクリストバル・デ・ラス・カサス旅行体験記
メキシコとグアテマラ国境にほど近い小さな町、サンクリストバル・デ・ラス・カサス。グアテマラへ行く経由地として立ち寄っただけのはずが、この街に魅了され3ヶ月間も滞在してしまいました。この記事では、そんなサンクリストバル・デ・ラスカサスの魅力をお伝えしていきます。
※以下『サンクリストバル』と省略して表記します。
サンクリストバル・デ・ラス・カサス旅行について
- コロニアルな街並みは歩いているだけでわくわくする!
- 活気溢れるマヤ民族の暮らしを垣間見よう!
- アクティビティに参加して自然を大満喫しよう!
カラフルなコロニアル調の建物が立ち並び、思わず足を止めてシャッターを切りたくなるような、そんなサンクリストバルの街並みに心が躍ります。市場に賑わうメキシコ先住民たちは、その地方特有の刺繍を施した民族衣装を身にまとっています。古き良き風景が色濃く残るこの街にいると、まるでタイムスリップしてしまったかのような感覚に陥ります。サンクリストバルの人々はみな陽気で温かく、居心地の良さをあなたも実感することができるでしょう。また、近郊の町へのアクティビティが充実しているのもサンクリストバルの魅力の1つです。
サンクリストバル・デ・ラス・カサス旅行のおすすめのスポット
活気溢れるホセ・カスティージョ・ティエレマンス市場
町の中心地から歩いて5分ほど、青果や魚肉、文房具や衣類などなんでも揃う大きな市場です。朝早くから夕方店が閉まるまで多くの人で賑わいます。中心地のツーリスティックな雰囲気に比べて、先住民の人たちが多いローカルな場所で、マヤ民族の生活が垣間見える場所でもあります。日本では見たこともないような野菜やスパイスがたくさんあるので、実際に購入して試してみるのもサンクリストバル旅行の楽しみ方です。
自然に圧倒される!スミデロ渓谷ボートクルーズ
サンクリストバルからバスを乗り継いで1時間半ほどの場所にあります。スミデロ渓谷の間を流れる大きな川をボートで巡ります。約1キロほどある高い渓谷は圧巻で、渓谷から覗く青空もまた素晴らしかったです。川を進んでいくと、大きな奇岩が現れたり、川に生息しているワニや変わった鳥が岸に上がってきたりするので、要所要所で船を止めてくれます。川を往復して約2時間のボートクルーズです。私は個人旅行で行きましたが、サンクリストバルの街から直行のバスが出る往復ツアーもあります。
サンファン・チャムラへの乗馬トレッキングツアー
サンクリストバルの町はずれから馬に乗って、片道1時間ほどのサンファン・チャムラという小さな村を目指します。馬に乗せられると特にこれといった説明もなく、誰かが手綱を引いてくれるわけでもなく、結構なスピードで走り出します。馬がうまいこと走ってくれるので、乗馬初心者で特別な知識や技術がなくともエキサイティングな経験ができると思います。目的地の村には呪術教会があります。薄暗い教会内の床にひざまずき、むせび泣くような声でなにか唱えている人もいました。こんなにも不気味で独特な雰囲気の漂う教会はなかなか興味深いものです。
サンクリストバル・デ・ラス・カサスでのおすすめグルメ
街を歩けばタコス屋に当たる
メキシコのソウルフードといえば、もちろんタコスです。街を歩けばそこらじゅうにタコスの屋台があり、1個7~15ペソ(30~60円)で食べられます。メキシコ人にとってはおやつ感覚の食べ物で、2~4個食べて小腹を満たします。屋台によって肉の種類や部位が違うので、いろいろな屋台を食べ歩いてお気に入りの屋台を見つけるのもお勧めです。私の見つけたお気に入りタコスはサボテンのタコスです。
サンクリストバル・デ・ラス・カサスでのおすすめのショッピングスポット
ドゥルセス・イ・アルテサニアス・アンバー市場
ここには、代々受け継いできた伝統的な技術でマヤ民族が丁寧に作りあげた雑貨が並んでいます。サンクリストバルでしか買えない雑貨も多く揃います。メキシコ雑貨はアメリカや日本でも絶大な人気があり、この市場にも世界中からバイヤーが買い付けに来ていました。またサンクリストバルはアンバーが有名で、安く手に入れることができこのアンバー市場にもたくさん売られています。あなたもアンバー市場でお気に入りのメキシコ雑貨を探してみてください。
サンクリストバル・デ・ラス・カサスにて宿泊したホテル
JAGUAR YOU
マヌエロとペペという2人の陽気なメキシコ人のオーナーがいるバックパッカー宿です。中心地に位置していて、何をするにも便利な立地です。2人のオーナーが色々と興味を持って話しかけてくれるので、スペイン語の勉強にもなりますし、旅の相談にも乗ってくれます。宿には中庭があるので、天気の良い日は中庭でお酒を楽しむのも良いでしょう。1つだけ残念だったのは、トイレ兼バスルームが2つしかないことです。宿には最大15人ほどの宿泊者がいるので、不便に思うこともありました。
サンクリストバル・デ・ラス・カサス旅行にて利用した旅行代理店・ツアー
個人手配
サンクリストバルは日本ではまだ知名度が低くツアーの催行はないため、個人手配で行く方法しかないでしょう。しかしメキシコ国内は長距離バスがたくさん出ているので、個人で旅行するのはそう難しいことではありません。サンクリストバルに着いてしまえば、街中にたくさんある旅行代理店を利用して近郊の町へのツアーに参加するなど、サンクリストバルを満喫することができます。サンクリストバルはメキシコで一番物価の安い街と言われているので、ツアー価格もかなりお手頃でお勧めです。
サンクリストバル・デ・ラス・カサス旅行に必要な持ち物
標高2100mに位置するサンクリストバルは朝晩の寒暖差が激しいので、シーズン問わず羽織りは必要です。日中は日差しが強いので、サングラスや日焼け止めもあると便利です。渓谷ツアーや乗馬トレッキングに参加する場合は、虫よけスプレーは必須です。ただし、すでに上で紹介した市場で大抵のものが揃うので、日本クオリティを求めないのであれば現地調達も十分可能です。
サンクリストバル・デ・ラス・カサス旅行での注意点
- 英語はほとんど通じません。簡単なスペイン語を覚えましょう!
- 屋台での食事には注意が必要!
- ドラッグには絶対に手を出してはいけない!
サンクリストバルの人たちは陽気で優しいので、伝えたいという心意気さえあればなんとかなりますが、数字や挨拶など最低限のスペイン語は覚えておきましょう。また、屋台での食事はお腹を壊しやすいので人で賑わっている屋台を選んだほうがいいでしょう。メキシコではドラッグが蔓延しており、旅行中誰かに勧められることがあるかもしれません。決して手を出してはいけないですし、そういった人と関わりを持たないように気を付けましょう。
まとめ
「3ヶ月間も小さなサンクリストバルの街で一体私はなにをしていたのだろう」とふと思い返すことがあるのですが、これと言ってなにをしていたわけでもないのです。先住民で溢れる市場に毎日のように通い、見たこともない野菜を買って調理してみたり、コロニアルな街並みを歩き回りタコスを食べ歩いたり、時にはツアーに参加して感動したり。この街には世界遺産や派手な観光名所があるわけではありませんが、そこにしかない温かさや居心地の良さがありました。サンクリストバルへの旅行を検討している方は、是非時間を長めにとって暮らすように滞在することをお勧めします。
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