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ケルクアン旅行体験記
ケルクアンはボン岬に位置するフェニキア人がつくったカルタゴ時代の遺跡です。ここは紀元前250年におきたポエニ戦争の際に放棄され、その後再建されることはありませんでした。そのため遺跡自体の保存状態はあまりよくありませんが、フェニキア人の生活を知るためにはとても貴重な遺跡なのです。
ケルクアン旅行について
- 海沿いにある遺跡なので景色がよい
- フェニキア人がつくった街の遺跡としては貴重で歴史的価値が高い
- チュニスから日帰りまたはスースなどからの道中でも寄ることが出来る
今回はスースからチュニスへ戻る道中でケルクアン遺跡に立ち寄りました。途中、ハマメットやナブールといった街にも立ち寄りながらの移動だったので、移動時間も楽しめました。ケルクアン遺跡の魅力は遺跡の向こうに海を望むことが出来るので、景色がよいところですね。保存状態があまりよくないのは残念ですが、大きな柱などが無い分、見晴らしがよく、天気も良かったので清々しく観光が出来ました。
ケルクアン旅行のおすすめのスポット
ケルクアンの古代カルタゴの町と墓地遺跡
このケルクアン遺跡が発見されたのは1952年です。素人目にはとても地味な遺跡に見えるのですが、フェニキア人が造ったオリジナルの街としては大変貴重な遺跡とのことです。街は都市計画にそって、構成されたことが分かっており、各住宅跡には洗面所やお風呂、排水設備なども整備されていました。この遺跡から1㎞ほど離れた岩山には保存状態のよい共同墓地もあり、まだ発掘されていないお墓も多いとのことです。
ハマメットのメディナとカスバ
ハマメットはスースから北に少しいった場所にある、海辺のリゾートエリアです。ハマメットのメディナはそれほど大きくありませんが、散策していると小さなお土産屋やカフェが何軒かありました。また民家のドアや窓のデザインもチュニジアらしく、とても興味を惹かれました。カスバはこのメディナを囲むように建てられた要塞です。カスバの内部にはハマメットの街や地中海を見渡せる回廊や当時使用していた大砲が置いてあります。
ザグーアンの古代ローマ時代の水道橋
チュニスに戻る道中、ザグーアンという場所にある古代ローマ時代の水道橋に立ち寄りました。この水道橋は当初120km以上あったといいます。現在は20km程のみ残っています。ローマ人がチュニスでも美味しい水が飲めるように、遠くの山から水を引いてきたといいます。立派な水道橋で間近で見るとレンガがしっかりと積み重ねてあり、古代人の技術の素晴らさに感銘を受けました。
ケルクアンでのおすすめグルメ
海辺のレストランエル・ハワリアレストランでチュニジア伝統料理を
ケルクアン遺跡のすぐ近くで海辺にあるレストランでした。ここではチュニジアの伝統料理オジャを頂きました。オジャとはトマトソースを使った煮込み料理で、魚介類や肉、その他に野菜などを入れて作られます。ここではエビが入りのオジャが提供されました。大きなエビがまるまる入っており、ボリューム満点でとても美味しかったです。レストランも小さいながらも店内から海が見渡せて、心地よい時間が過ごせました。
ケルクアンでのおすすめのショッピングスポット
陶器の街ナブールで素敵な食器を買おう
店内にはたくさんの陶器が並んでいます。スースからケルクアンまで道中でナブールという街に寄りました。ここはオレンジの産地としても知られ、街の中のロータリーには陶器で出来たオレンジのモニュメントが目を引きます。ここは陶器の街として有名で、たくさんの陶器のお店があり、かわいいお皿やタジン鍋などが売っています。お店では職人さんが作品を作るところも見学ができて、面白かったです。色とりどりの食器は見ているだけでも気分が明るくなりますね。
ケルクアンにて宿泊したホテル
チュニス郊外のホテル EL MOURADI GAMMARTH
今回はスースからチュニス近郊に戻り、ガマルトに宿泊しました。エルムラディとはチュニジア国内のチェーンホテルのようです。5つ星だけあって綺麗なホテルでした。朝食や夕食ビュッフェも種類豊富でホテル内のバーも雰囲気が良かったです。ただ、お部屋がレセプションエリアと別棟と分かれており、遠い部屋にアサインされると中庭を通って部屋に行かないといけないので、その点は少し面倒でした。ですが全体的に快適に過ごせたホテルです。
ケルクアン旅行にて利用した旅行代理店・ツアー
阪急交通社
チュニジア周遊10日間のツアーに参加しました。チュニジアへの添乗も何度か経験がある方が添乗員さんで、とても頼りになりました。オリーブ畑をみると心が休まるとおっしゃっていて、個人的にもチュニジアがとても好きなようでした。ガイドさんたちとも上手く連携されており、ツアー中はとても安心して過ごすことが出来ました。
ケルクアン旅行に必要な持ち物
ケルクアン遺跡は野外の遺跡で日陰がありません。そのため日焼け対策として日傘や帽子を持っていかれることをお勧めします。また足元の状態もあまり良くないのでスニーカーで行かれることをお勧めします。あとはナブールの陶器店では確かカードも使えたと思いますが、ハマメットのメディナにある小さなお土産屋などでは現金があったほうが安心だと思います。
ケルクアン旅行での注意点
- ケルクアン遺跡は日陰がないので日焼け対策を忘れずに
- 見応えを期待していると少しがっかりするかも
- ケルクアン遺跡はチュニスからだと片道2時間半と1日ががりになる
ケルクアン遺跡はチュニスから日帰りで観光しようとすると片道2時間30分かかるので、1日がかりの観光になります。なので、出来れば南部の都市からチュニスへ戻る道中で酔ったほうが時間を有効に使えるかもしれません。また、ケルクアン遺跡は素晴らしい歴史的な価値があるものの、正直見栄えとしてはあまり良くないので、少し地味かもしれません。あとは広い遺跡で屋根がない屋外なので、日焼け対策はしっかりとされることをお勧めします。
まとめ
ケルクアン遺跡はなかなか個人手配では行けない場所だと思うのでツアーに参加して貴重な体験が出来ました。また道中で立ち寄ったハマメットやナブールもそれぞれに見どころがあって興味深く、楽しい時間を過ごせました。チュニジアの伝統的料理オジャは日本人の口にも合う料理だと思います。新しい料理を知れて色々と勉強となった日でした。
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